つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(210509)

おはようございます☀

 

わが家はGWが明けた木曜に三男が発熱、金曜はゆるりとGW延長戦のような感じで三男とまったり過ごしました🏠

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この写真が本当にお気に入り。

 

さて、今週は4冊です!

坂の上の雲(一)」司馬遼太郎(著)

「謀将児玉源太郎 ある名補佐役の生涯」を読んだとき、LinkedInのフォロワーの方がおすすめしてくださったのがきっかけ。 この時はちょっと難しいな…と思っていてあまり深読みできなかったのですが、「坂の上の雲」は面白いと思います。秋山兄弟の今後が楽しみですね。兄好古が弟真之から「おのれの意見もない者が、他人の意見を読むと害になるばかりだ」と新聞をひったくる場面が、いまの自分にタイムリーヒットでした。インプットを増やしたいなら、自分由来の興味関心意見が少しでもないとただザルにモノを通すだけになってしまうよな、と。

司馬遼太郎さんの本は初。八巻まである長編ですが、私は一筋読みというより「長編小説となにか」の並行読みが好きです。

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「明日のプランニング 伝わらない時代の「伝わる」方法」佐藤尚之(著)

順番としては先月読んだファンベースの前、です。佐藤尚之さんの本も、LinkedInのフォロワーの方から教わったのです。

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この読書記録で「信用の積み重ね」と残していますが、誰への信用かというところも肝。まずは自分に近いところにいる人に向けて、というところが大事なポイント。

 

 

「保育士が幸せに働くための3つのポイント」飼沼ヒロキ(著)

こちらはLinkedInでお世話になっている飼沼さんの著書。少数精鋭組織育成トレーナーとして、組織向けや管理者向けの研修事業で活躍されている方です。私は現場支援でこの春から保育施設に入っていますが「なんでうまくいかないんだろうな」と思える課題が、想像して考えてみるもこれ!という解決の糸口がわからない。そんなことを何気なしに投稿したところ、経験談やアドバイス、そしてこちらのご著書も紹介いただきました。

グループからチームに昇格するためには、明確な責任を提示する、個人レベルでも責任を負う意志を持ち各々がリーダーシップを意識、発揮できる状態が理想。

保育現場だとチームだと言われる割にグループ、個人商店状態になりやすい感じがあります。そして↑を実現するためには手前のセルフケアが重要。自分の生活や心身の基盤が安定しないことには、他人に気を配ったり他人をも引っ張ろうとするのは無理な話です。考えていることやわからないこと、その他もやもやを発する場所がある、セルフケアの大元はここなんじゃないかと考えている私です。

意欲がない人はいない、というのも忘れがちですが非常に本質。意思する欲求のあて先がないことが問題だと、認識せねばなりません。

あとがきも最高なのです。労りと労いと寄り添い、これらは今後技術が発展しても、発展するからこそより大切になっていきます。人間らしさを感じながらも、私も腐らず元気に頑張ろうと思える一冊でした。

 

 

「母さんの「あおいくま」」コロッケ(著)

こちらもLinkedInのフォロワーの方から教わったものです。ものまねタレントのコロッケさんが書いたもの。コロッケさんはいつも陽気な印象が強かったのですが大変な苦労人なのですね、初めて知りました。「あおいくま」は「あせるな おこるな いばるな くさるな まけるな」の頭文字を取ったもの、幼いときからお母さまが提唱していたんだとか。

どん底を知っていることは這い上がる原動力になるし、痛い思いをしたことで優しくなれる、人の嫌な面に触れ辛かったことは「あんな人になってはいけない」の教訓となる。「こうなる」といった自然的な結果ではなくて「こうなろう」「こうしよう」と意思を持っての結果なんですよね。それが「くさるな」ということでもあるのかなと感じました。

 

なんと、LinkedInさまさまな読書記録になりました👏

今週の読書記録(210502)

おはようございます☀

GWいかがお過ごしでしょうか?わが家はステイホーム、活動範囲は徒歩圏内の日々になりそうです。子どもたちと遊んで、読書して、合間に仕事を少し進められたらいいのかな、と。のんびりしています。

 

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「本当に美味しい焼きそばがある」という言葉の引力で食べてきました@本郷三丁目のまるしょう。醤油焼きそば(シーフード)、麺がもっちりしてとっても美味しかったです。

 

 

さて、今週は5冊です。

シュガーマンマーケティング30の法則 お客がモノを買ってしまう心理的トリガーとは」ジョセフ・シュガーマン(著)、佐藤昌弘(監訳)、石原薫(訳)

「最強のコピーライティングバイブル」神田昌典(監修・解説)、横田伊佐男(著)

勉強用に。どちらも仕事するときに意識するのが難しいのですが、読みやすかったです。意識するにはまずインプットを増やす、でしょうか。

 

「小説 映画 空母いぶき」大石直紀(著)

Kちゃんのおすすめ。何を護るために戦うのか、戦争と戦闘の違い。

人が愛を持つ動物である限り、意図しても意図しなくても戦いは存在すると思っていますが、護るものも戦うものも人の命だと考え出すと止まらない。臨場感ある描写は読む楽しみがありますが、最後の終わり方がちょっと綺麗にまとまりすぎかな?の感も。

 

「世界「最終」戦争論 近代の終焉を超えて」内田樹(著)、姜尚中(著)

コワーキングスペース×保育園を経営するWさんからお借りしたもの。前述の「最強のコピーライティングバイブル」もそう、コワーキングスペースにたくさん本があるのでよく借りています。著者の二人の対談形式(オーディエンスからの質問もあり)で、この先世界はどうなってしまうの?が語られています。とっても深い内容ですが特に自分の中での問題提起はこの辺り。

・知識人の知性は自分の犯した失敗や罪過について、その由来や成り立ちを明快に説明できるか(フランスは自国を敗戦国だと認めていないことを受けて)。自分たちが病んでいることを認めない限り治療は始められない、患者が医者だと勘違いしているケースも往々にしてある。

グローバル化国民国家液状化、必ずどこかで失速するだろう。

・めざましい経済成長は廃墟と棄民で成り立ってきたとも考えられる。人柱として誰かの犠牲があった上に、さまざまなことが動いている。

・(東日本大震災で故郷を離れた人の質問に対する回答)今いる場所で生きて、いい家族を作って、そこで何か余力があったら被災地のものを買うとか、元気な顔を見せに行くとかができる。自分の生活が安定しないことには、誰かの力になんてなれない。

グローバル化が推進する建物が標準を合わせているのは、強くて健康的な人間像。公共の建物こそ、おせっかいで手間のかかる建築物にしないといけないのでは。

 

「手ぶらで生きる 見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法」ミニマリストしぶ(著)

自分にとって本当に大切だと思えるもののために時間もお金も使いたいと改めて。これを読んで「大大大好きなものを100個書き出す」「何が嫌いかをはっきりさせる」をこの連休中にチャレンジしたい。心地よく生きるためにはここでもアウトプットが必要、ということですね。

 

 

 

 

 

2021年4月の振り返りと5月の行動計画

おはようございます☀

 

元日に立てた 詳しい行動計画、抱負はこちら。

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学び

  1. 年間180冊の読書
  2. 新しい仕事の立ち上げ
  3. ブログ記事を毎週書く

4月は16冊、毎週の記録も◎

実り多き読書記録でセレクトが悩ましい4月、知らないことを知れたという意味合いで「本当の学力をつける本」「日本は世界5位の農業大国」「転職2.0」が特におすすめです。

 

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仕事では大きな動きが一つありましたので、こちらでもご報告します!

保育士のインタビューサイト「ほいくえVoice」を立ち上げました!保育園など現場の保育従事者の「働く本音」を集めて届ける企画です。

www.hoikue.com

 

保育については中の人も外の人も、多くの人が課題意識を感じており、 今後も変化がたくさんあると思います。どうせ変化するなら、現場の人が嬉しい変化でないと。

私自身も現場感覚をもっと身につけたい。多くの人に知ってもらう、自分ごとに感じてもらうことも良い変化に寄与するのでは?

まだまだひよっこ企画ではありますが、志と意欲だけは大きい編集長(私)が張り切って運営しています。

 

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こちらのロゴデザインをデザイナーさんと作ったのは昨年11月のこと。月日が過ぎるのは本当に早いです…!

 

 

余暇

  1. 温泉旅行をする
  2. 味噌を作る
  3. 梅シロップを作る
  4. お野菜・お米購買先(茨城県・愛知県・岡山県)に行く

こちら特記事項なし。仕事が本格的に始まるとなかなか余力がない、を実感した4月でもあります^^;

 

 

人とのつながり

  1. 家族(夫・長男・次男・三男)それぞれと過ごす、特別な時間を創出する
  2. 会いたい人に会う
  3. 親しい人と深く関わる 

 夫の新しい職場に家族で訪問。夫も子どもたちも嬉しそう、春らしい日で外でランチして、充実感と一体感のあるとても楽しい一日でした。生活の中で「家族の仕事」を感じられる機会って良いですね。

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健康

  1. ジョギングをする
  2. 1万歩歩く
  3. 7時間睡眠をとる

相変わらずランニングと1万歩生活は継続中、自転車時間の活用も始めてみました。昨日は朝4キロ走って片道5キロの現場に自転車で、保育の現場に終日入り自転車で帰宅、子どもたちのお迎えに行ったら足がガクンガクンしました。笑 そして寝付きもすみやかだったのではないかなぁと。最近三男がぐっすり眠るようになり、睡眠の質も安定してきたように感じます。 

 

 

 

食生活

  1. 玄米菜食
  2. 家族みんなが美味しい・簡単な食事とおやつ作り
  3. カフェインフリーに努める
  4. シュガーフリーに努める

こちらもぼちぼち。疲れた日は甘いものに流れやすいなという反省もありますが、毎日運動してゆるやかに減量もしているからこれくらいは良いのかなの甘えもあり…バランスを手探り中です。

 

玄米菜食ではないですが、「本当に美味しい焼きそば」の噂を聞きつけて行ってきました!本当に美味しい!@本郷三丁目の「まるしょう」というお店です。

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 今日からわが家は連休です。思い通りに動きづらい静かな日々になりますが、穏やかな心で元気に楽しめる5月に!

 

今週の読書記録(210425)

おはようございます☀

 

長男が保育園の園庭で摘んできてくれた菜の花。

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「お母さんにー!」と、メンズ組で帰宅して早々私の席に✾母に見せよう、その気持ちで保育園から握りしめ持ち帰ってくれたことがただただ嬉しい。

 

さて、今週は4冊です!

翼をください原田マハ(著)

妹が原田マハさんのファンで、初めて読むならこれがおすすめ!と教えてくれました。読み進めていくうちに「これは、KちゃんとSさんも好きそうだな〜」と思い連絡してみると、Kちゃんは別の本で初原田マハ読み中とシンクロ、Sさんは既に作品をいくつか読んでいらっしゃいました。2人からおすすめ書を聞き、また読みたい本が増えました。

舞台は世界情勢が不安定になる前の1930年代後半のこと。日本人が純正航空機(ニッポン)で前代未聞の世界一周に挑むことに。そこに米国人女性飛行士が仲間入りし物語が進んでいく、と。ニッポンが1939年に世界一周飛行を果たしたというのは実話なんですよね。そこに程よくスパイスを加えたフィクション、とても自然で面白いです。自由を求めて飛び出したエイミーの覚悟だったり、順平の長きにわたる淡い恋心だったり、秩序の話(世界が一つになるには違いを認めた上での共存が不可欠)だったり、エピソードに詰め込まれたメッセージが現代の私の心にも響きます。

 

 

「ファンベース 支持され、愛され、長く売れ続けるために」佐藤尚之(著)

「新世界」西野亮廣(著)

「ファンベース」は以前読んだ西野亮廣さんの著書でおすすめされていました。

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人口減、技術革新が至るところで進むこの国で仕事をするなら、関係人口を増やすが一番大事なんだろうなぁがより強い確信になりました。関係人口を増やすために自分ができること、肝に銘じることは「言動にいつも責任を感じること(信用の積み重ね)」と「アウトプットを恐れない」ことでしょうか。日々自分にも他人にも誠実になる、アウトプットのためにはインプットも大事、書いたり話したりすることの習慣化に努めたい。

コアファンが売上の大半を占めているなど“ファンを大事にすべし”の、マーケティング観点での根拠は今回多分初めて学びました。企業の実例が興味深かったです!

 

 

「ザ・コピーライティング 心の琴線にふれる言葉の法則」ジョン・ケープルズ(著)、神田昌典(監訳)、齋藤慎子(訳)、依田卓巳(訳)

言葉で表す勉強のため。教科書的ですが実例ベースなのでとても読みやすい、分厚い割にサクサク楽しく読めます。

今週の読書記録(210418)

おはようございます☀

今週は立派なたけのこが届きました!

 

長男は興味津々、満面の笑み☺

豆野さん、いつもありがとうございます!

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mameno.com

 

生のたけのこを迎え入れるのは初めてでしたので、ドキドキしながら下ごしらえ。炊き込みご飯に…と思ったのですが煮物で美味しくいただきました。

 

さて、今週は3冊です!

「ダメなときほど運はたまる だれでも「運のいい人」になれる50のヒント」萩本欽一(著)

Mさんにお借りし5冊めの欽ちゃん本。

 

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これだけ読んでいると内容から目新しさを見つけるのが正直難しいところ…でしたが、言葉の力を感じました!自分のために使う言葉、誰かに伝える言葉。私が口にすると、自分や相手の耳に入る情報になり、想いになる。それならなるべく良い言葉を選びたいな、と。

 

 

「新・魔法のコンパス」西野亮廣(著)

妹に勧められて読了。この時に一緒に予約した記憶なので、2ヶ月ほど待ちました。

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これからの働き方(時間とお金と手足頭の使い方)と、そのためのアイディア出し、ブランディングの指南書といった感じです。教科書的な重さも難しさもなく、大事なことが軽快に語られていてとても素晴らしい。働き方を考えたい、仕事を作りたい、仕事周りで何かしら変えたいと思っている人に特におすすめです◎

 

 

兎の眼灰谷健次郎(著)

Twitterで知り合った保育士さんが保育士を志すきっかけになった本だとご紹介されていたので、とても気になっていました。主人公は裕福な家庭育ちの若い女性教諭。担任する学級にはこれまでの人生では重なったことがない人たち、はたから見ると「よくわからない子」「手がかかる子」「貧しい子」などいろいろいます。不器用ながら試行錯誤しながら戸惑いながら子どもたちに寄り添い続けていくなかで、子どもたちも家庭との関係も学級全体も良い方向に進んでいく。

子どもたち一人ひとりが原石であること、それを見つけたり磨いたりしてやることが大人の役目。そのためには大人が自分自身もそういう意識で手をかけないといけません。

向かい風を受けて、抵抗を感じながら生きていくことの強さと美しさと優しさ。誰かの問題を我が事として受け入れることが、自分にとっても相手にとっても明日を生きる力になること。誰かと生きていくことの意義が、柔らかで優しくて素朴な調子で語られているところも素晴らしいです。お気に入りの一冊になりました!

今週の読書記録(210411)

おはようございます☀

 

最近大活躍のシリコンスプーン2種、無印良品のもの。

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炒めもの、煮物、お菓子作り、混ぜる、取り分ける、本当に万能選手。情報提供してくれたNさん、ありがとうございます!買ってよかった◎

 

今週は4冊。

「女は覚悟を決めなさい 人生に立ち向かうための脳科学黒川伊保子(著)

かの有名な夫/妻のトリセツ著者の本です。周りにもこの本を勧めてくれた友人がいたのですが、私たち夫婦は個人プレイ自衛スタイルモードが最近強まる感じなので、夫のトリセツは読まなくていいかなぁと思っていて。

せっかくなので黒川さんの著書タイトルを眺めていて、面白そう!と思ったものを借りてみました。ものすごく面白かった、我ながら見る目に拍手👏

脳科学的に女性のキャリア、生き方、パートナーや同僚など男性との良い関わり方について指南されています。息子たちが働く車狂である科学的な理由もわかったし、共感の物差しではなく善悪や「べき」の物差しを大切に持つ男性脳。共感のための会話をする女性脳と、課題解決のための会話をする男性脳(上司からの鋭いダメ出しは、提案がとりあえず通過した喜ばしい証拠)。男子を育てる秘訣は愛を伝えることと、かっこよくなってほしいと要望すること(即実践中)、そして解決経験の場数を増やすための問題提起の投げかけ。そこになぜ?もロジカルな理由もいらない。男性脳はぼんやりしているときこそ活性化していることを知ろう(わが夫もいつもぼんやりしてるなぁ)。母はとにかく器を大きく、どーーーーーんと構えることが超重要。男性脳は「結果的に成功したことの失敗談振り返り」がNG、女性脳は「過去へのダメ出し」はNG。無我の境地を作りたい時、男性脳には禅問答が、女性脳には細々した手芸などが効果的。

妊娠・出産・授乳期に世界最弱になる経験がDNAに埋め込まれた哺乳類メスとは、被害者意識を感じやすくできている。優しく強く生きていたいと思うなら、そんな性を認識した上で被害者意識に流れやすい自分を律するべし。営業するとき、組織の中でリーダーシップを執るとき、男性部下を持ったとき、どのようなコミュニケーションを心がけるべきか、といった仕事論的なものもあれば、愛や恋を忘れず華を持って女性として生きたらいいのかも、ロジカルに書かれています。なんて幅広く、なんて面白いのだ。

恋の仕組みの章で「遺伝子的に惹かれるようになっている」「異性の見た目や匂い、声、触った感じから、その遺伝子のありようを読み取っている」とありましたが、私は間違いなく声ですね。めちゃくちゃ好きな声があって、これまでいいな…と思った人は確実に同じ声質。

こう書いてみるとキャリアアドバイスというより、女性が男性となるべく良好な関係を築きながら、いかに心地よく生きていくかの本ですね。人口の半数は異性である男性であって、社会や世界はいまでも男社会が根強く残る。そんな構造下で私たちは仕事をし、子どもを育て、女性として自分らしい生き方を望む。

大学院で脳の性差を研究していた私だからか、(自覚あまりないですが)生き方に悩んでいてドンピシャだったのか、本当に面白かったです!読むと異性とのやり取りが、子どもを育てる日々が、女性としての自分が楽しく感じられますよ。

 

 

「転職2.0」村上臣(著)

LinkedIn日本代表の村上さんの新著。LinkedInでレビュー投稿を見て、すごく気になったので購入。

終身雇用の崩壊、ジョブ型雇用の流れ、人手不足…時代の流れを追い風にしてキャリアを築いていこう、という話です。ビジネスパーソンとしての自分の価値を知る(ポジション・スキル・業種・経験・コンピテンシー)、定期的に見直しアップデートする、それを認知してもらえるように一貫した言動を積み上げる、時としてキャリコンに頼るも◎。ある期間のなかで自分自身がどんな貢献ができるのか、どんな仕事にやりがいや喜びを感じる人間なのか、本当のところ正直な想いをいつでもナチュラルに語れるようになることも重要です。

悩みながらやみくもに突っ走ってきた私にとってとても有益で、「働く日常をもっと楽しみたい」と勇気をもらえる一冊でした。

 

 

ダライ・ラマ こころの育て方」ダライ・ラマ14世(著)、ハワード・C・カトラー(著)、今井幹晴(訳)

ダライ・ラマさんの自伝を一年前に読んでいました。 

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ダライ・ラマさんの一貫して誠実な姿勢が好きなのですが、こちらの本の終盤で誠実とは自信になるということが書かれていて目からウロコでした。繰り返し記述されている「慈悲」について。私が気になるのは「慈悲を育てるのは幼少期の過ごし方」とする考え方。心身の土台になる幼少期、ありきたりの感想になってしまいますがものすごく大事なんですよね。

ありとあらゆる全てが無常の世界に生きていることは、改めて意識したい。人間関係も不変などありえなくて、関係性は変化する。肉体的次元、感情的次元、知的次元の観点を知っていると、パートナーシップ、子どもとの関わり合いももっと良いものになりそうです。

健全な心の大敵となるのは無知、渇望、憎悪だということ。慈悲の心を持って上見て働き下見て暮らす感じだろうか、肝に銘じよう。

 

 

「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率」浅川芳裕(著)

Twitter でおすすめされている投稿を見て、農学部出身としては見逃せなく。日本の農業というと「高齢化が進み後継者もおらず、自給率も4割と頼りなくてお先真っ暗」なイメージだと思います。私もその通りに解釈していたのですが、真実の姿は全く違うということを暴き出す一冊。カラクリや権力者たちの思惑を知ると、そうなのか。。。と驚愕しますが、良い意味での驚愕も多々あります。示唆に富む、勉強になる一冊でした。2010年と少し古いですが、食糧問題の今を知りたい人におすすめです。

今週の読書記録(210404)

おはようございます☀

 

先週の誕生日夜は夫長男が特製パフェを作ってくれました🍓

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玄米フレーク・豆乳ヨーグルト・白玉・いちごを重ねて。ホワイトデーと義実家滞在で甘いものをたんまり食した3月でしたので、最後は軽めで良かったです!

 

さて今週は5冊。全て義実家から借りたものです。

「大どろぼうホッツェンプロッツ」オスフリート=ブロイスラー(著)、中村浩三(訳)

「大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる」オスフリート=ブロイスラー(著)、中村浩三(訳)

「大どろぼうホッツェンプロッツさんたびあらわる」オスフリート=ブロイスラー(著)、中村浩三(訳)

小学生のときに読んでいたという夫から借りたものです。テンポよい展開も面白い、登場人物にも言い回しにもユーモアが感じられて想像しながら読み進めるのが楽しい3冊でした◎

 

 

「本当の学力をつける本 学校でできること 家庭でできること」陰山英男(著)

こちらも義実家から。夫の本棚を物色していると、義母が「よかったらこれも」と持たせてくれました。義父母、子ども時代の夫は読書家で、実家に住んでいたときの私とは大違いです。本棚を覗いたり義母に最近読んで良かった本の話を聞くのが、義実家滞在の楽しみの一つでもあります。

こちらの本の著者、陰山先生は当時公立小学校でオリジナルの指導(陰山メソッド)をしていたそう。中学校高校を経て国立大学や医学部など、難関大学と言われるところに進学する教え子が続出したとのことで、2009年にこちらの本は出版されました。今は日本の教育をより良いものにすべく、産学官さまざまな場面で活動の場を広げているようですね。

学力についてはやはり小学生のときにいかに学びを習慣化できるかどうか、小さな「できた」を楽しめるか、といったところがキーなんですよね。

あとは家庭で規則正しい生活を営めるかどうか、父母が社会について、自分の仕事の楽しみを子どもに語れるかどうか。

私は学ぶ習慣をつける、という目的達成のために中学受験はアリ派(私自身中学受験してよかったと思っている)。首都圏現代のお受験事情、学費、子ども3人というボリューム、自分たちのキャリアを考えながら最適解を出す感じになるとは思いますが…(少し先をいく誰かに相談したい、体験談を聞きたい)

公認会計士林さんのこちらの記事を読んだときもそう思ったんだよなぁ。悩みは巡る、巡る。

rmoryrim.hatenablog.com

 

うんうん考える時間を取るよりも、種明かしをした先を充実させる、という考え方は目からウロコ。100ます計算、漢字を教える(長男がひらがな読みに充実感を感じているうちに)はタイミングを見て取り入れてみたい。

早寝早起き、テレビ制限(そもそもテレビを置いていないので)、食事をしっかり、はできてる。わが家はテレビを置いていない分家族会議や対話は多いほうだと思うので、これからはそのトピックに社会問題や仕事のことも入れてみたいなと。ある日突然天才や秀才が生まれるなんてことは稀で、何事も日々の営みの向上意識の積み重ねだと感じました。

 

 

「かぎりなく やさしい花々」星野富弘(著)

こちらも子ども時代の夫から借りたもの。子どものときから体操が好きで、中学校で体育を教えていた著者。ある日の事故で、首から下が動かない身体に。葛藤や鍛錬を経て、口に筆をくわえて花の絵と美しい詩を書く芸術家になります。

どん底や孤独を味わったことがあり、それでも自分の人生を生きると決めた人は、意思が強いし優しい。可愛い子には旅をさせよ、とは本質ですね。

自分の意志と関係なく規則正しく空腹が来る、日は昇るし沈んでいく虚しさ。考えることを放棄すると、ささいなことでも決められなくなってしまう悲しい性。皆ほんとうは自分の人生を謳歌したいと思っているんだ、とためらいながら歌う母の姿から気付いたこと。かわいそうだと思われることの辛さ。不自由と不幸は違う、不幸と決めつけるのは心の貧しさの表れ。他人の幸せを時に憎らしく思い、同じような悩み苦しみ痛みの渦中の人にほっとする。優越感も劣等感も自分勝手に抱く情けなさ。どん底や孤独を感じたら、この身体と付き合うと決めたなら忍耐なぞ無視して思いっきり生きたらよいじゃないかという気付き。何気ない日常からの著者の気付き、そこから自分の罪深さや弱さを認めて立ち上がる様が本当に勇気と励みをもらえます。

著者が初めて展覧会を開いたときのエピソードも見過ごせません。福祉を充実させる、その重要性を叫ぶ声は大きくなっているものの、福祉にいちばん大切な心の部分がなくなりつつある、と。当事者の真心を伝えなければ、本当の意味での充実や発展はないということ。