つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

240407今週の読書記録

おはようございます☀

今週は長男次男が祖父母宅でゆったりと春休みを過ごさせてもらい(通称茨城疎開)、東京では三人家族(3歳三男一人っ子)状態で、こちらもゆったり過ごさせてもらいました🏠

週末は長男次男と合流!

筑西市にできた「ユメノバ」は鯉のぼりいっぱいでした🎏桜もまだなので先取り感ありますね〜!

 

 

今週は4冊です📚

ダレン・シャン12 運命の息子」ダレン・シャン(著)、橋本恵(訳)、田口智子(絵)

ついに最終巻まで読み切りました。達成感ー!!最後まで驚きで、また最初から読みたくなる(なにせ12巻まであるので時間ができたときに)終わり方でした。

これは読み応えあり、子ども向けなんでしょうけど大人が読んでも勇気とか善悪とか、出会いと別れとか、感じ入るものがあってとてもよかったです。

 

 

「母親になって後悔してる」オルナ・ドーナト(著)、鹿田昌美(訳)

母親になって後悔している人々の調査研究。ほとんどの回答者の声は、子は愛してるけど母親になったことへの後悔だと受け止めました。

 

以前後悔について知り、自分なりにまとめた投稿がありました。

rmoryrim.hatenablog.com

 

「行為後悔(やらなければよかった・・の気持ち)」と「非行為後悔(やっておけばよかった・・の気持ち)」の2種類があり、研究結果によると、短期スパンでは「行為後悔」のほうが「非行為後悔」よりわずかに多い(53%と47%)。

一方数ヶ月とか数年とか長期スパンでは「非行為後悔」84%「行為後悔」13%と逆転。やっておけばよかった・・の気持ちのほうが圧倒的多数なのです。

私たちは過去の行為を美化する習性があるので「やらなければよかった・・」の気持ちを抱いていたとしても、時間が経てば「あの失敗があったから、今日の自分があるのだ」などと、つらくないよう自分なりの意味付けに努めて、記憶を再編成することができます。

何もやらなければ美化も再編成もしようがないので、「やっておけばよかった・・」の気持ちはそのままということなのですが、この場合の回答者は子を持つという出来事があり、時間が経ってもなお美化や再編成のしようがなく、喪失感が心の多くを占めているということ。

 

個人的には母親になったことを後悔していないので、読み解くことに難しさを覚えました。根本は「元々母親になりたい願望がなかった(むしろ母親になりたくないという願望のほうが強かった)」のに、社会的なものや文化的なものによって「母親にならない」という選択肢を取れなかった、長期に渡る「非行為後悔」なのかな、という気がしました。

 

 

「OUT」(上下)桐野夏生(著)

なにかで紹介されていて、初めて桐野夏生さんのご著書を読みました!

壮絶な犯罪小説ですが、引き込まれてしまいあっという間に読み切りました。群れているようで孤独で、賢いようで愚かで。連帯感から始まったものだけど、不健全で脆くて、結局皆落ちていくという怖さがリアルでした。そもそもどこから始まったのだろう、事件からではなく、もっと根深いもののような気もします。

とても怖いけど、スリルとリアルある小説として友人知人に聞かれたらおすすめすると思います。