つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(210411)

おはようございます☀

 

最近大活躍のシリコンスプーン2種、無印良品のもの。

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炒めもの、煮物、お菓子作り、混ぜる、取り分ける、本当に万能選手。情報提供してくれたNさん、ありがとうございます!買ってよかった◎

 

今週は4冊。

「女は覚悟を決めなさい 人生に立ち向かうための脳科学黒川伊保子(著)

かの有名な夫/妻のトリセツ著者の本です。周りにもこの本を勧めてくれた友人がいたのですが、私たち夫婦は個人プレイ自衛スタイルモードが最近強まる感じなので、夫のトリセツは読まなくていいかなぁと思っていて。

せっかくなので黒川さんの著書タイトルを眺めていて、面白そう!と思ったものを借りてみました。ものすごく面白かった、我ながら見る目に拍手👏

脳科学的に女性のキャリア、生き方、パートナーや同僚など男性との良い関わり方について指南されています。息子たちが働く車狂である科学的な理由もわかったし、共感の物差しではなく善悪や「べき」の物差しを大切に持つ男性脳。共感のための会話をする女性脳と、課題解決のための会話をする男性脳(上司からの鋭いダメ出しは、提案がとりあえず通過した喜ばしい証拠)。男子を育てる秘訣は愛を伝えることと、かっこよくなってほしいと要望すること(即実践中)、そして解決経験の場数を増やすための問題提起の投げかけ。そこになぜ?もロジカルな理由もいらない。男性脳はぼんやりしているときこそ活性化していることを知ろう(わが夫もいつもぼんやりしてるなぁ)。母はとにかく器を大きく、どーーーーーんと構えることが超重要。男性脳は「結果的に成功したことの失敗談振り返り」がNG、女性脳は「過去へのダメ出し」はNG。無我の境地を作りたい時、男性脳には禅問答が、女性脳には細々した手芸などが効果的。

妊娠・出産・授乳期に世界最弱になる経験がDNAに埋め込まれた哺乳類メスとは、被害者意識を感じやすくできている。優しく強く生きていたいと思うなら、そんな性を認識した上で被害者意識に流れやすい自分を律するべし。営業するとき、組織の中でリーダーシップを執るとき、男性部下を持ったとき、どのようなコミュニケーションを心がけるべきか、といった仕事論的なものもあれば、愛や恋を忘れず華を持って女性として生きたらいいのかも、ロジカルに書かれています。なんて幅広く、なんて面白いのだ。

恋の仕組みの章で「遺伝子的に惹かれるようになっている」「異性の見た目や匂い、声、触った感じから、その遺伝子のありようを読み取っている」とありましたが、私は間違いなく声ですね。めちゃくちゃ好きな声があって、これまでいいな…と思った人は確実に同じ声質。

こう書いてみるとキャリアアドバイスというより、女性が男性となるべく良好な関係を築きながら、いかに心地よく生きていくかの本ですね。人口の半数は異性である男性であって、社会や世界はいまでも男社会が根強く残る。そんな構造下で私たちは仕事をし、子どもを育て、女性として自分らしい生き方を望む。

大学院で脳の性差を研究していた私だからか、(自覚あまりないですが)生き方に悩んでいてドンピシャだったのか、本当に面白かったです!読むと異性とのやり取りが、子どもを育てる日々が、女性としての自分が楽しく感じられますよ。

 

 

「転職2.0」村上臣(著)

LinkedIn日本代表の村上さんの新著。LinkedInでレビュー投稿を見て、すごく気になったので購入。

終身雇用の崩壊、ジョブ型雇用の流れ、人手不足…時代の流れを追い風にしてキャリアを築いていこう、という話です。ビジネスパーソンとしての自分の価値を知る(ポジション・スキル・業種・経験・コンピテンシー)、定期的に見直しアップデートする、それを認知してもらえるように一貫した言動を積み上げる、時としてキャリコンに頼るも◎。ある期間のなかで自分自身がどんな貢献ができるのか、どんな仕事にやりがいや喜びを感じる人間なのか、本当のところ正直な想いをいつでもナチュラルに語れるようになることも重要です。

悩みながらやみくもに突っ走ってきた私にとってとても有益で、「働く日常をもっと楽しみたい」と勇気をもらえる一冊でした。

 

 

ダライ・ラマ こころの育て方」ダライ・ラマ14世(著)、ハワード・C・カトラー(著)、今井幹晴(訳)

ダライ・ラマさんの自伝を一年前に読んでいました。 

rmoryrim.hatenablog.com

 

ダライ・ラマさんの一貫して誠実な姿勢が好きなのですが、こちらの本の終盤で誠実とは自信になるということが書かれていて目からウロコでした。繰り返し記述されている「慈悲」について。私が気になるのは「慈悲を育てるのは幼少期の過ごし方」とする考え方。心身の土台になる幼少期、ありきたりの感想になってしまいますがものすごく大事なんですよね。

ありとあらゆる全てが無常の世界に生きていることは、改めて意識したい。人間関係も不変などありえなくて、関係性は変化する。肉体的次元、感情的次元、知的次元の観点を知っていると、パートナーシップ、子どもとの関わり合いももっと良いものになりそうです。

健全な心の大敵となるのは無知、渇望、憎悪だということ。慈悲の心を持って上見て働き下見て暮らす感じだろうか、肝に銘じよう。

 

 

「日本は世界5位の農業大国 大嘘だらけの食料自給率」浅川芳裕(著)

Twitter でおすすめされている投稿を見て、農学部出身としては見逃せなく。日本の農業というと「高齢化が進み後継者もおらず、自給率も4割と頼りなくてお先真っ暗」なイメージだと思います。私もその通りに解釈していたのですが、真実の姿は全く違うということを暴き出す一冊。カラクリや権力者たちの思惑を知ると、そうなのか。。。と驚愕しますが、良い意味での驚愕も多々あります。示唆に富む、勉強になる一冊でした。2010年と少し古いですが、食糧問題の今を知りたい人におすすめです。