つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(210808)

おはようございます☂東京はしばらく雨が続く予感。

 

わが家はこの夏からかき氷機を導入、ほぼ毎日かき氷作りを楽しんでいます。

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昨日のおやつは和風かき氷。抹茶みつ、抹茶風味の白玉だんご+きなこ、デーツあんこを乗せました。自分たちで作るととてもリッチな気分になれます。小豆は先日義母におすそ分けでもらったもの、圧力鍋で蒸かして刻んだデーツと塩を加えて煮ると、あっという間にできます。

 

今週は3冊です。

「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする」グレッグ・マキューン(著)、高橋璃子(訳)

読書家の方にTwitterでおすすめいただきました!

ちょうど保育園経営をする方と話していて、「働く時間を少なくすることが、自分自身の時給と価値を高めることになる」という言葉にハッとしたタイミングでした。働く時間をどれだけ少なくできるか、いかにサービス残業や持ち帰り仕事をなくすか、時間通りきっちり終えるか(残念ながら保育業界ではこの辺りの意識、経営側も職員側も乏しい感じがしています)。

働きすぎることはあまりに簡単だということ。パフォーマンスを高めるためによく眠ること(私は7時間は寝たい)。メリハリをもつこと(息抜きに集中する/仕事に集中する)。トリガー→行動→報酬の流れを理解し悪しき習慣とは距離を取り良き習慣は根付くように努めること。

いつもスマホと一緒で、いつでも仕事関連のメールが確認できてしまうし、アプリに手を出してしまうし、オンオフのメリハリを持つことが難しくなっているなぁとも。これなんとかしたいのですよね。スマホを外出時はバッグなり、在宅時は自分から離れたところなり、定位置化してみようかしら。習慣を見直すために、トリガーを突き止めるは非常に有効に感じます。

 

 

「太陽の棘」原田マハ(著)

原田マハ作品好きな妹に教わったのですが、これは一番好きかも。

 ↓結構読んでます。

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舞台は戦後の沖縄。米国人軍医と、集落を形成し米国人にアートを売り生計を建てるアーティストとの物語。実話ベースなのですね。

復興に向け各々たくましく生きる、というきれいでシンプルな話ではなくて、苦しい中で生きるためには魂や信条が必要。でもそれだけでは上手く生きられない。時に売れるため、お金を稼ぐための動きが必要になるだろうし、道に外れてしまったりポリシーに反してしまう自分自身がやるせなかったり。そういう心や身体のぶつかり合いがとてもリアルで、綺麗事ではなくて、私はすごく感情が揺さぶられました。

誰かに真似をしながらも、自分にしか描けないものはどういうものなのか、いつか必ず見つけること。作中のこのセリフも、とても好きです。

 

 

「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎(著)

LinkedInの投稿で見かけて、気になっていました。とても面白かったです。ザックリした概要は、バッタ研究者の前野さんがアフリカに渡って研究をするという話。ですが、これは研究奮闘記というよりキャリア奮闘記です。昆虫学者として生きていくために誰もやっていないこと、フィールド研究ができるところ、ニーズがありそうな場所(アフリカではバッタ被害が深刻)を求めて、右も左も言葉もわからない中アフリカに飛び込む。これができるのは、バッタに真剣だからだと思います。その後もいろいろな災難が待ち受けていますが、なんとかなったのもバッタに真剣なこと、そして自分のキャリアを「待つ」のではなく「創る」意識があったからだと思います。ものすごくワイルドで、戦略的だなぁと感じます。フィールドは全く違えど、自身の働き方を考えるのにとても良書でした。前野さんのユーモアある文章のおかげで、終始楽しく読めます。

安定か本物か、下を向いて歩こう、リアル白眉が特に良かったです。