おはようございます☂こちらは雨の音がけたたましい朝です。
地元の友人Sさんから、山荘直送、採れたてのとうもろこしが届きました!夏を感じられるお野菜、見ても触れても食しても元気をもらえます。
さて、今週は3冊です。
「本日は、お日柄もよく」原田マハ(著)
原田マハ作品は4月からさまざま読んできました。
今回は初の政治モノ。普通のOLだった主人公がスピーチライターという職業に出会い、魅力に惹かれ、才能を開花させていくストーリーです。私はこの作品、かなり気に入りました。
言葉の重みを感じずにはいられない。何気ない出会いや勇気ある選択で人生は良い方向に変えていけるということ。誰と出会うか、どんな話をするか、アクシデントをどう捉えるかで、全く違う未来になるのですね。
テンポ良く面白く話が進むのでスラスラ読み進められるのですが、素晴らしい言葉がたくさん登場します。その都度じっくり読もうとブレーキがかかる感じ。終わり方もスッキリして良いと思います。
特に好きな言葉は「いますぐ、まっすぐ」「困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき 想像してみるといい。3時間後の君、涙がとまっている。24時間後の君、涙は乾いている。2日後の君、顔を上げている。3日後の君、歩き出している。」
「三行で撃つ <善く、生きる>ための文章塾」近藤康太郎(著)
インタビュー記事を書いていたり、こうしてブログやTwitter、LinkedInで想いや気付きや考え事を書いているので、どうせ書くならよく伝えられるようになりたいなぁと。
技法的なところが役に立つのはもちろんのこと、自己管理のところも。結局のところ日常の小さな積み重ねをどれだけできるか、意識やテンション、モチベーションをどれだけ維持できるかにかかっている。以下感じたことをメモ。
・アウトプット(文章を書く)ためにはインプット(読書で文章に触れる)、質も量も必要。
・習慣化できると最強。結局習慣に組み込める人はどこでも、何をしても上手くなる、向上する。
・自分自身の人となりが文章にそのまま表れる。感性を磨く、知性を積み重ねる、アクションを起こす。
・なりたい人になる、という感覚が大事。
・人の話は、聞いて、聞くな。
「アンのゆりかご 村岡花子の生涯」村岡恵理(著)
LinkedInでコメントいただいて、気になっていました。タイトル通り、村岡花子さんについて。
大切な存在であるカナダ人宣教師に翻訳を託され、戦時中も肌身離さず温められていた「赤毛のアン」は執念、悲願の書だったのですね。「赤毛のアン」発刊〜道雄文庫、子供図書館が建てられるエピソードが特に好きです。関係者が皆、自発的な想いに動かされ、良い影響を広げていくさまが美しい。信念を持って腐らず生きていたら、良い出会いが向こうからやって来るし、そういう出会いをキャッチすると未来は変わっていく。そしてそういう人の言葉は人々の心に届くこと。わが子を亡くされたことも戦争の日々も、私の想像が及ばないほど苦しく悲しかったことでしょう。そういう日々を経た人は強くて優しい、歩みを止めないさまはかっこいいです。まさに非凡に通じる、洗練された平凡という言葉がぴったり。こちらを読むと、戦争というものは全ての人々の心や意気、つながり、思いやりを蝕んでいく、大変罪深いものだと、終戦記念日に改めて考えさせられます。