つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(220417)

おはようございます☀

 

先週末は飛鳥山公園へ🌸初めて行きましたが花・遊具・電車と満喫。

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さて、今週は3冊です📚

「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治(著)

個々人や家庭で改善できること、気付けることもあるのだろうが、それだけでは全く足りないのだろうなと考えさせられます。大多数と違うということは当人にとっては心理的ハードルがかなり高いだろう。が、そこを乗り越えて気付ける・認められる・相応しい場所を温めておける社会にならないと、犯罪もなくならず、生きづらい人や悲しむ人が増えていくようで、虚しい気持ちになりました。渦中の人はもっと辛い想いをしているのだろうと想像すると、またしんどい気持ちになります。これは犯罪に手を染めてしまう少年たちに限ったことでなく、多様性に寛容になれる、違いを認められる余裕がないとさまざまなところで起こりそうな気がしています。

 

 

 

「最高齢プロフェッショナルの教え」徳間書店取材班(著)

LinkedInで仲良くさせていただいているMさんからお借りしたもの。さまざまな業界の最高齢と思われる方々の、インタビューが詰まっています。

やなせたかしさんが三越を辞めて独立したのが34歳、アンパンマンがヒットしたのは69歳のときだという話は一番驚きました。人生まだまだ長い、何が起こるかわからないと考えふけったり。

仕事が義務なら人生は地獄だ、と語られていたのは喫茶店店主の関口一郎さん(当時96歳)。会社が潰れ、流れに身を任せる形で始めた喫茶店も、好きなことだからこだわって続けてこれたという。

スキーヤーの高橋巌夫さん(93歳)の、元気が湧かないときは「読む・書く・聴く・動く」という言葉もごもっともなのでメモ。私は読書してSNSに書いて好きな音楽を聴いて、走ったり1万歩歩いたりしていますが、楽しい人や好きな人と話すことも元気の源だな〜と思ったり。

焼け野原から再出発を遂げた方ばかり。何もない中でも「いいことある、いいことある」「明日はきっとよくなる」と信じて、足りないものに目を背けず、苦労を惜しまず、素直な心と克己心でしぶとくたくましく生きてこられた様を感じます。ここに登場されている方々は、間違いなく本物、プロ。素直に動いてみたほうが、本物に近づけそうな気がします。それと継続の力も大切ですね。

 

 

 

「残り全部バケーション」伊坂幸太郎(著)

ジャケ買いならぬタイトル買いで読みました。うーーん、ちょっと私は入り込めなかったのと、微妙に繋がり続ける話に引き込まれることなく、淡々と読み進めてしまった感。ターミネーターのところは面白かったのですが、この登場人物とストーリーならもっとバーーンと大胆でもいいのにな、と個人的には物足りなさを感じてしまいました(※あくまで個人の見解です)。もう一度読んだら、想像や理解が進んでいろいろ繋がってきて楽しめるかもしれません。

 

 

今週の読書記録(220410)

おはようございます☀

今週はデスクワーク多く、朝なかなか起きられず、多忙だったりで運動不足感否めず…歩こう!と思い立った日には2万歩突破。適度な疲労感のもと、布団入って1分以内で入眠しました。笑

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さて、今週は4冊読みました📚

ルーズヴェルト・ゲーム」池井戸潤(著)

ノーサイド・ゲーム」池井戸潤(著)

池井戸潤作品、結構読んだのではないでしょうか。

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ルーズヴェルト・ゲームは野球部、ノーサイド・ゲームはラグビー部を抱える企業が舞台。さまざまなピンチを乗り越え、悪者キャラは懲らしめられ、主人公はいい方向に進む…池井戸潤作品らしいストーリー展開ですが、スポーツとビジネスが絡むところに面白みを感じます。

「応援は力になる」を強く感じたい方はルーズヴェルト・ゲームが、半沢直樹的な刺激的な社内政治感をより感じたい方はノーサイド・ゲームがおすすめでしょうか。個人的にはノーサイド・ゲームの痛快感や清々しいキャラクター設定が好きです。

どちらも実写化されているということで、池井戸潤さんの実写化って本当に多いですね。

 

 

 

 

「星やどりの声」朝井リョウ(著)

朝井リョウさんの作品は初めて。正欲を予約しているのですが、まだまだ時間がかかりそうです。「星やどりの声」は妹が勧めてくれました。

6人きょうだい、それぞれの心情描写やエピソードを読み進めていくうちに家族全体としての姿が見えるようです。やや現実離れ感があり(6人兄弟とか、繁盛してなさそうなのにどうやって生計立ててるんだろうとか)、いろいろ気になってしまい、感情移入しづらいところはありますが…表現は美しく、温かく素敵な話になってると思います。

 

 

 

「逆ソクラテス伊坂幸太郎(著)

久しぶりの伊坂幸太郎作品、Kちゃんに教えてもらい半年は待ちました。教師と生徒が出てくる短編集が5つ、微妙に絡み合うところあり、一気に読みました。

どれも非常に面白いのですが私の一番のお気に入りは「逆ソクラテス」。「僕はそうは思わない」は無敵の言葉だと思いましたし、フェアに対等に関係を築くための、物事を考えるための、とても大切な方針だと思いました。

 

「非オプティマス」の久保先生の一撃も清々しいです。一番重要なのは評判である、迷惑な?人がいたら心の中でそっと可哀想に、って思えばいい。の場面は静かなる痛快タイム。「スロウではない」「逆ワシントン」も似たものを感じます。

 

「アンスポーツマンライク」はバスケ部の少年たちが主人公。試合中のコーチ(磯憲)からのアドバイスは沁みます。その後の展開はめちゃくちゃ伊坂幸太郎っぽかったですが。笑

だけどもし、試合中、次のプレイで試合の流れが変わると信じたら、その時はやってみろ。それはギャンブルじゃなくて、チャレンジだ。試合は俺や親のためじゃなくて、おまえたちのものだ。自分の人生で、チャレンジするのは自分の権利だよ。

信じる気持ちがあればギャンブルはチャレンジになる、チャレンジするのは自分の権利、なんと良い言葉だろう。わが子にもこう言える親でありたい。

 

 

 

2022年3月の振り返りと4月の行動計画

おはようございます☀

まだまだ朝晩は冷えますね。暖房と毛布が手放せない日々です。

 

元日に立てた目標はこちら。

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学び

  1. 年間180冊の読書
  2. 新規事業や個人事業で稼ぐ力をつける
  3. ブログ記事を毎週書く
  4. 「#勝手に保育者文庫」をTwitterで月2回つぶやく

3月は18冊の本を読了。毎週の読書記録、「#勝手に保育者文庫」は1回しか呟けなかったですが、タグつけ忘れも入れると2回です。Twitterで紹介したのはこちら。

 

毎週の読書記録はこちら。

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前述の陸王と、「結果を出して定時に帰る時間術」が特に面白かったです。

 

 

本業では、イベントも無事開催することができました。次回に向けて動き出します!

childcaresupport.jp

 

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余暇

  1. 温泉旅行をする(年1回)
  2. 味噌を作る
  3. 梅シロップを作る
  4. お野菜・お米購買先(茨城県・愛知県・岡山県)に行く

こちら特記事項なしです!

 

 

人とのつながり

  1. 家族(夫・長男・次男・三男)それぞれと過ごす、特別な時間を創出する
  2. 親しい人と深く関わる
  3. 新たな出会いを自ら作る、人脈を広げる
  4. つながりを創出するコーディネーターとしてもチャレンジする!

土日は研修、仕事と割と忙殺されてましたが、幼稚園の遊びに参加させてもらったりも。新居はまだ内装外装修繕が進んでいませんが友人が遊びに来てくれたり、近くでご飯やお酒を飲んだり、親しい人に会えて楽しかったです❣前職からの友人NさんTさん、一緒に仕事を頑張るMとMさん、LinkedInから飲み友達になったMさん、親子カフェを開業したKさんTさん、起業した中高大の後輩Mさん、家族で仲良くしているKさんファミリー、ありがとうございました!

4月は「ランニングと朝食と一人カラオケクラフトビール」な一日も予定しています。楽しみですね。

 

 

健康

  1. ジョギングをする(週2回以上)
  2. パーソナルトレーニングに通う(月2回以上)
  3. スクワット・腕立て伏せ・腹筋を強化する(週3回以上)
  4. 1万歩歩く(毎日)
  5. 7時間睡眠をとる(毎日)
  6. 目標体重を達成する(毎日)毎日体重を測る

3月はランニング再開!30分ほどのコースも開拓しました💨ランニングと保育に参加できず、途中受けた健康診断で心電図が引っかかってしまい(後に誤診と分かりランニングも再開)、「念のため走らない」期間を設けており、また朝起きられなかったりもして、思うように走れず。週1にとどまりました。

パーソナル、1万歩、7時間睡眠は◎です。筋トレはできておりません…先月も書いていましたが朝ちゃんと起きられないと、だめですね。春眠暁を覚えず真っ最中ですが、4時起き早寝心がけます。

 

 

食生活

玄米菜食

  1. 家族みんなが美味しい・簡単な食事とおやつ作り
  2. カフェインフリーに努める
  3. シュガーフリーに努める

ドリップコーヒー(カフェインレス)を買うのをやめてみよう!と思ったところに、ブレンディの砂糖なしコーヒーを見つけ、こちらを楽しんだ3月。カフェインレス達成できておりません。コーヒーをどうするかも、悩みますね。コーヒー好きで、仕事の場でも飲む機会が多いし、カフェインレスを貫くのが難しい。飲みすぎている自覚もないので、この項目をなくしてもいいのかも。

おやつはなるべく、シュガーフリーに、スナック菓子やアイスはやめたいのです。3月は食べちゃったな…と反省中です。食べてしまったときは手帳にメモでも入れてみようか✍(入れてみます!)

 

4月、始まりの月です。慌ただしくなりそうですが個人的には早寝早起き、穏やかな心境を心がけて過ごしたいです。

今週の読書記録(220403)

おはようございます☀️

先日誕生日を迎えました❗️

Quatreのチョコレートケーキに、ろうそく7本(大3本小4本)は長男がセッティングしてくれました。34歳の一年も、楽しくいきたいです。

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さて、今週は4冊です。

「こんな働く母親が、子供を伸ばす!」松永暢史(著)

パッと見て借りた本ですが、なぜ勉強するのか(大人も子どもも)、もっと基本的で大切なことは挨拶、受験についての考え方(この方は中学受験で万全にサポート、子どもとの伴走ができない働き方なのだとしたら、公立に行こう派)が参考になりました。

特に勉強について「騙されないため」と「自分を高めるため」にするものだというところは興味深いです。櫻井翔さん主演の「先に生まれただけの僕」でも、同じようなシーンがあり考えさせられました。

 

シーン①

数学って、答えにたどり着く道筋を探す作業だと思うんです、どこに落とし穴があるか、どこにヒントがあるか。要損をしない投資話。でも、その人が数学に強かったら、自分が投資したお金が利益を生む仕組みを想像することができるし、逆に悪質な儲け話の矛盾に気づくするに、正しい判断をする力を養う勉強だと思うんです。例えば大人になると、怪しい誘いをうけることがあります。この不動産買わないか?とか。絶対にことができる。全部の投資の話が嘘だって言うんじゃないよ?ただ、関数や微分積分を勉強することによって、ものの考え方や論理の進め方を学び、それによって正しい判断をする力を身につけることができる。それが世の中を生きていくスキルになっていく。

シーン②

僕の考えを言います。これから日本はますます少子高齢化が進み、今より40%以上人口が減少するという予測が出ています。労働人口不足の時代が来るんです。それと同時に消費人口も減るので日本の市場は小さくなります。すると企業は経済活動を維持するために、海外に出て事業展開をしたり、日本に来る外国人労働者の確保に力をいれることになるでしょう。いずれにせよ君たちは、外国の人々と深く関わりながら生きていかざるを得ないんです。さらにこれからの時代、必要な情報を世界中からより早く手に入れることが重要になってきます。でも、インターネットで使用されている情報の半分は「英語」です。つまり英語を身につけるということは、幸せな将来を手に入れる近道になる。これが、君たちが英語を学ぶ理由です。

いくら勉強をしていても騙されること、判断を誤ることは多々あると思います。きっと大切なことはあれ?と気付くこと、何かを感じ取ること、それを自分なりに出力できること。何かにたどり着くための道筋を探す作業(=勉強)をしているかどうか、経験の有無で、その感度や精度って変わってくるのではないかと。そう考えると、生きている限りインプットとアウトプットはToDoなのかもしれません。

 

挨拶ができない子どもは、勉強ができるようにならないという考察も興味深いです。長年子どもの勉強を見てきた著者だからこそ、見えてくることなのでしょう。「なるほど」「どうして」が口癖の子ほど、勉強ができるという話もありました。「なるほど」「どうして」が生まれる家族の会話を、意識したいです。

 

 

 

「親子で伸ばす「言葉の力」」齋藤孝(著)

言葉の力とは、インプットを増やすことと、アウトプットの習慣づけ。

 

インプットを増やす(とにかく読書)

読みながら考える(大事、特に大事、面白いの3色使い)

 

アウトプットの習慣

・勉強の習慣は一生の宝

・一緒に見ながら話す(マンガもアニメもOK、要約力!)

・宿題大歓迎

・日記を書く(いつもと違うところを見つける視点)

・文脈を捉える

・見通しながら逆算してアウトプットできること

 

 

 

空飛ぶタイヤ」上・下 池井戸潤(著)

めちゃくちゃ面白くて一気読みしたのですが、映画化されているのですね(池井戸潤作品の実写化って多い)👀一人の勇気から少しずつ状況が変わり、気付けば全体がひっくり返る様が爽快です。企業や組織の枠に入ると、この動きが難しくなるのはなんなんでしょうね。。これはスカッとして、面白かったです。

 

 

 

今週の読書記録(220327)

おはようございます☀

今日の東京は桜満開予報日だそう。昨日結構な風と雨だったので、散っていないか心配ですが。。。

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写真は先週末の小石川植物園

 

さて、今日はこれから保育交流イベント「ほいくえのわ」の開催日でもあります。

 

気付けば3か月準備にかけていたので、ドキドキワクワクですね〜

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さて、今週は4冊です📚

「別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男」角川いつか(著)

先週読んだいつかさんの本が面白かったので、代表作も読んでみました。

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結婚して子どももいる生活が既にあるので、異性との出会いやら恋やらには疎くなっていますが。。。恋人を探す、見極めるという恋愛テーマではなくて、仕事や私生活のパートナーとしてどのような人と交流したらいいのか、自分に足りない面はどこなのかといった観点で読んでみても、非常に有益です。

中でも私がビビビと刺さってしまったのは「動機は不純でもいいから、自分に投資できるかどうか」という話。「熱くなれる、夢中になれる男が、イイ男の基本です」にも繋がります。

ケチな人は愛情もケチりますよ!も納得しながら読みましたが、これって自分自身にも言えそう。実生活や交友関係がそのまま仕事の仕方や姿勢にも表れると思うと、細部こそ気をつけたほうがいい。結局のところ同一人物なのだから、仕事ではこうで、プライベートだとこう、とか、極端な二面性などないはず。繋がっているからこそ、ベースの衣食住を整えよう、仕事も家庭もなるべく整えようと思いました(難しいですが)。

 

 

 

「女子と貧困 乗り越え、助け合うために」雨宮処凛(著)

ここのところ女性、〇〇女子、フェミニズム系の本をよく読むようになったのは、転居先の近く、なんなら通っている図書館の真裏に男女平等センターなるものがあるからです。女性の働き方、キャリアの築き方が一番の関心事である私には、思いがけない好運立地に引っ越せたなぁという感じで、図書館と男女平等センターのはしごを楽しんでおります。

8名の貧困女性をインタビューした形ですが、なかなか厳しい現実があり、それぞれ苦しくなります。原発事故で故郷を追われ離婚した方、生活保護を脱するために大学進学を試みて苦しんだ方、さまざまな女性が登場する中で、最も理不尽で辛くなったのは子どもを持ったがために部長職だったのに降格に次ぐ降格、嫌がらせなのではと思うほどの酷い仕打ちを受けた女性。

何かあっても大丈夫だよ、のセーフティーネット(震災後の支援や生活保護など)が頼りないうえに、子育てしようとした途端に働きづらくされる、生きづらくされるのはどうなのだろうと理解に苦しみます。このままじゃ子どもが健やかに生まれ育つなんて、ありえないじゃないですか。

公的制度の問題点の改善に向けて声を上げることも大事、草の根的に繋がり身近なところから生きやすくすることも大事。必要なときに助けて、と言える人が強い。そんなことを考えた一冊でした。

 

 

 

「女性に伝えたい 未来が変わる働き方 新しい生き方のヒントが見つかる、二極化時代の新提言」野村浩子(著)

2017年の本ですがデータも豊富で、かつ、働く女性に向けたインタビューもあり、定量的に定性的に女性のライフスタイルが書かれているところがいいです。

「仕事も好きだし、子どもとももっと向き合いたい。でも家事は好きでやっているわけじゃない。」という妻の言葉にハッとし、自分も「人生で一番大切なものは、家族と過ごす時間」と答えようとして(今と正反対だ…)とハッとして、夫婦揃って転職した話が印象的です。年収は下がっても時間単価は上がっている、個人のキャリアではなく夫婦単位のキャリアにチャレンジしたさまがかっこいい。

シングルマザーとして逞しく生きる方の話も素晴らしかった。情報とお金を味方につけ、不安を抱えながらも命綱を渡る。「お母さんが死んだら、どうする?」とわが子に聞かれて、不安や心配にならない母親がいるわけない。「女性は自信がない」とはよく聴かれるが、なるべくいい職場や人と出会い、自分の持ちうる有限な時間の価値を高められる努力をしたい、私にも大切なわが子がいる。考えさせられる良書でした。

 

 

 

陸王池井戸潤(著)

SNSでやり取りをしているSさんから教えていただいたもの。最近ゆるやかに続けている池井戸潤作品鑑賞、こちらもとても面白かったです。ドラマ化もされていたとか、キャストを見て今さらながら気になりました。

 

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老舗足袋メーカーがランニングシューズを開発する、その山あり谷ありの軌跡を描いたもので、その商品名が「陸王」。

宮沢親子の会話で印象に残った場面。

経営は賭けだ、どんな職場でどんな仕事をする人も何かに賭けなきゃいけないときが必ずある、そうじゃなきゃ仕事も人生もつまらない。だからこそ覚悟、勝つために全力を尽くすことが必要、責任を持って結果は受け入れるのだと諭すシーンがあります。

大地が「飯山のように倒産したら(負けたら)元も子もない」と言うところ「勝手にゴールを作るなよ」とピシャリ返すところが、好きですね〜。賭けた勝ち負けはすぐ出るものではない、全力で頑張っている者がすべてに負けることはないので、諦めるなと。

いいものを創り出す、喜んでくれる誰かのために力を尽くす、損得勘定ではないところで手を取り合って、背中を押し合う、こはぜ屋メンバーや茂木の純粋な心の動きが、とても爽やかでした。

 

 

今週の読書記録(220320)

おはようございます☀

転居して見出した楽しみの一つは、ほっと一息つけるいい感じのカフェがあること。合間を見つけて一人で、本を持ってふらっと行くのがちょっとしたブームです。

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今週は3冊です📚

「ガラスの天井のひらきかた」いつか(著)

2017年発刊の本ですが、フェミニズム新時代をどう生きるかがテーマ。フェミニズムに限った話ではないですが、私が意識したいと思った考え方は下の2つ。

・打ち破るのではなく、ひらきたいということに主張をスイッチさせる

捉え方、解釈って大事だと改めて。できるだけポジティブに、建設的に優しく生きたいと思っている方がほとんどではなかろうか。「打ち破る!」と「ひらきたい!」では、結果は同じでも気の持ち方は全然異なりそうです。

 

・ユーモアがあって、心根が優しいかどうか。傷や痛みがわかる器があるかどうか。

こういう人と付き合いたい、自分もこういう風になりたいと思い、優しいとはどういうことを表すのだろう、は考えることがよくあります。自分に何ができるだろうと考えたり、こんなことしたいがあったり。意思に反して追い込まれた経験や、そうせざるを得ない状況を経験した人は器も大きく、上向きにものを考えられるのかなぁと分析しています。わが子達も逞しく踏ん張る経験をして、強く優しい人になってほしいとも願います。

 

 

 

「しがらみを捨ててこれからを楽しむ 人生のやめどき」樋口恵子(著)、上野千鶴子(著)

1932年生まれの樋口さんと、1948年生まれの上野さんで、人生のさまざまな「やめどき」について対談しています。議論が白熱して、それぞれの持論も明快で興味深く読みました。介護が必要になったとき何が最善か、は対立していますね(笑)自分の家で過ごしたらいい(子どもに追い出されるのはおかしい、その年から新天地はむごい)と主張する上野さんと、施設に入っても介護は続く、有料老人ホームがハッピーランドの一つになってほしいと願う樋口さんと。このテーマは何度か繰り返されるのですが、いろいろな観点で語っても対立のままというところが面白い。たとえば20年後(50代になったとき)にまた読んでみてもいいかもしれません。

 

 

「あの家に暮らす四人の女」三浦しをん(著)

妹に「めちゃくちゃ面白かったよ!」と教えてもらった本。半分くらい読んでから一気に面白くなってきた。家族の形、愛情表現、家庭の文化は当人からすると「普通」でもどれも「その家族オリジナル」で歴史があり、隣の芝生が青く見えたり、もどかしく思えたり、不思議に感じたり。羨ましさを超えて、それぞれのらしさを持ち寄って共生することができたら、生活の楽しみになるのだろうなと思える、心温まる話でした。

 

 

今週の読書記録(220313)

おはようございます☀

明日はホワイトデー。ひと足早く、わが家のメンズたちがケーキをプレゼントしてくれました🍰春日のアヴランシュ・ゲネーにて。

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とても美味でした🍫

 

さて、今週は3冊です📚

「世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学」近内悠太(著)

お金で買えないもの(贈与)について。私には難解でさーっと読んでしまったのですが、無償の最たるは言葉(僕らは言語ゲームを生きている)。言葉をよく知ること、よく想像できること、よく表せることを考えたほうがよいと感じました。それと歴史を学ぶこと(もしその時代に自分が生まれ落ちていたら、この目には何が映るのか、どう行動するか、何を考えるかを意識的に考えてみる)。

「ゆっくり、いそげ」でいう「健全な負債感」に通ずるところあるな〜と読み進めていたら、後半引用されていました。

 

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デンマークの女性が輝いている理由 幸福先進国の社会づくり」澤渡夏代ブラント(著)、小島ブンゴード孝子(著)

「高いのは女性の地位と税率、低いのは貧富の差と貯蓄の額」だというデンマーク。「女性の社会参加率が高く、高福祉のために税金として高負担をにない、所得分配制なので貧富の差が小さく、福祉充実で安心した生活があるため、貯め込む必要がない。」ということを示しています。家族の形もさまざま(婚外出産、離婚しても2人で育てる、家族の多様化)で子どもも持ちやすく、保育保障があり、働きやすい。子どもは「社会の子」であるという考えのもと、身近にさまざまな支援者、支援システムがあることがわかります。

そういう国なんだ!と思いきや、100年前は全くそうでなかったとのこと。多くの女性たちが地位向上と自立のために尽力してきて、いまのデンマークがあると知ると、社会はそこに住む人が変えられるんだと改めて感じるものがあります。

個人の責任ではなくて社会制度の問題、男性中心の働き方に女性が合わせるのではなく、どちらにも働きやすいシステムを考えるべき、という意見にも頷けます。保育保障があり、誰でも子どもを預けて働くことができるというのも理想。さらに理想なのは、保育園自体が17時には閉まること。子育て中の両親は毎日17時にお迎えに行ける働き方が叶っている、ということです。保育者にとっても働きやすいはずです。

自律的にキャリアを考えられる、どのステージにいたとしても選択肢がありチャレンジやアレンジができる環境というのが、とても素晴らしく羨ましいなと感じました。

 

 

 

ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由」酒井穣(著)

タイトルの通りの内容です。私はまだそういう状況ではないのですが、よく分かりました。育児とは違い、準備するまもなくある時急に「介護しなきゃ」となる。しかも終わりは見えません。誰に頼ればいいのか、具体的に何を介護するのか依頼するのか、お金はどれほどかかるのか、その時の心身の負担の大きさはちゃんと想像できていないところもありますが、大変そうです。セルフヘルプ・グループ(家族会)への参加が有効、という話は参考になります。同じ困難を乗り越えた人との繋がりがいかに勇気づけられるものか、ノウハウやナレッジ、人脈のシェアができる場があるというのはいいですね。