おはようございます☀
転居して見出した楽しみの一つは、ほっと一息つけるいい感じのカフェがあること。合間を見つけて一人で、本を持ってふらっと行くのがちょっとしたブームです。
今週は3冊です📚
「ガラスの天井のひらきかた」いつか(著)
2017年発刊の本ですが、フェミニズム新時代をどう生きるかがテーマ。フェミニズムに限った話ではないですが、私が意識したいと思った考え方は下の2つ。
・打ち破るのではなく、ひらきたいということに主張をスイッチさせる
捉え方、解釈って大事だと改めて。できるだけポジティブに、建設的に優しく生きたいと思っている方がほとんどではなかろうか。「打ち破る!」と「ひらきたい!」では、結果は同じでも気の持ち方は全然異なりそうです。
・ユーモアがあって、心根が優しいかどうか。傷や痛みがわかる器があるかどうか。
こういう人と付き合いたい、自分もこういう風になりたいと思い、優しいとはどういうことを表すのだろう、は考えることがよくあります。自分に何ができるだろうと考えたり、こんなことしたいがあったり。意思に反して追い込まれた経験や、そうせざるを得ない状況を経験した人は器も大きく、上向きにものを考えられるのかなぁと分析しています。わが子達も逞しく踏ん張る経験をして、強く優しい人になってほしいとも願います。
「しがらみを捨ててこれからを楽しむ 人生のやめどき」樋口恵子(著)、上野千鶴子(著)
1932年生まれの樋口さんと、1948年生まれの上野さんで、人生のさまざまな「やめどき」について対談しています。議論が白熱して、それぞれの持論も明快で興味深く読みました。介護が必要になったとき何が最善か、は対立していますね(笑)自分の家で過ごしたらいい(子どもに追い出されるのはおかしい、その年から新天地はむごい)と主張する上野さんと、施設に入っても介護は続く、有料老人ホームがハッピーランドの一つになってほしいと願う樋口さんと。このテーマは何度か繰り返されるのですが、いろいろな観点で語っても対立のままというところが面白い。たとえば20年後(50代になったとき)にまた読んでみてもいいかもしれません。
「あの家に暮らす四人の女」三浦しをん(著)
妹に「めちゃくちゃ面白かったよ!」と教えてもらった本。半分くらい読んでから一気に面白くなってきた。家族の形、愛情表現、家庭の文化は当人からすると「普通」でもどれも「その家族オリジナル」で歴史があり、隣の芝生が青く見えたり、もどかしく思えたり、不思議に感じたり。羨ましさを超えて、それぞれのらしさを持ち寄って共生することができたら、生活の楽しみになるのだろうなと思える、心温まる話でした。