つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(220313)

おはようございます☀

明日はホワイトデー。ひと足早く、わが家のメンズたちがケーキをプレゼントしてくれました🍰春日のアヴランシュ・ゲネーにて。

f:id:rmoryrim:20220313065649j:image

f:id:rmoryrim:20220313065758j:image

とても美味でした🍫

 

さて、今週は3冊です📚

「世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学」近内悠太(著)

お金で買えないもの(贈与)について。私には難解でさーっと読んでしまったのですが、無償の最たるは言葉(僕らは言語ゲームを生きている)。言葉をよく知ること、よく想像できること、よく表せることを考えたほうがよいと感じました。それと歴史を学ぶこと(もしその時代に自分が生まれ落ちていたら、この目には何が映るのか、どう行動するか、何を考えるかを意識的に考えてみる)。

「ゆっくり、いそげ」でいう「健全な負債感」に通ずるところあるな〜と読み進めていたら、後半引用されていました。

 

rmoryrim.hatenablog.com

 

 

 

デンマークの女性が輝いている理由 幸福先進国の社会づくり」澤渡夏代ブラント(著)、小島ブンゴード孝子(著)

「高いのは女性の地位と税率、低いのは貧富の差と貯蓄の額」だというデンマーク。「女性の社会参加率が高く、高福祉のために税金として高負担をにない、所得分配制なので貧富の差が小さく、福祉充実で安心した生活があるため、貯め込む必要がない。」ということを示しています。家族の形もさまざま(婚外出産、離婚しても2人で育てる、家族の多様化)で子どもも持ちやすく、保育保障があり、働きやすい。子どもは「社会の子」であるという考えのもと、身近にさまざまな支援者、支援システムがあることがわかります。

そういう国なんだ!と思いきや、100年前は全くそうでなかったとのこと。多くの女性たちが地位向上と自立のために尽力してきて、いまのデンマークがあると知ると、社会はそこに住む人が変えられるんだと改めて感じるものがあります。

個人の責任ではなくて社会制度の問題、男性中心の働き方に女性が合わせるのではなく、どちらにも働きやすいシステムを考えるべき、という意見にも頷けます。保育保障があり、誰でも子どもを預けて働くことができるというのも理想。さらに理想なのは、保育園自体が17時には閉まること。子育て中の両親は毎日17時にお迎えに行ける働き方が叶っている、ということです。保育者にとっても働きやすいはずです。

自律的にキャリアを考えられる、どのステージにいたとしても選択肢がありチャレンジやアレンジができる環境というのが、とても素晴らしく羨ましいなと感じました。

 

 

 

ビジネスパーソンが介護離職をしてはいけないこれだけの理由」酒井穣(著)

タイトルの通りの内容です。私はまだそういう状況ではないのですが、よく分かりました。育児とは違い、準備するまもなくある時急に「介護しなきゃ」となる。しかも終わりは見えません。誰に頼ればいいのか、具体的に何を介護するのか依頼するのか、お金はどれほどかかるのか、その時の心身の負担の大きさはちゃんと想像できていないところもありますが、大変そうです。セルフヘルプ・グループ(家族会)への参加が有効、という話は参考になります。同じ困難を乗り越えた人との繋がりがいかに勇気づけられるものか、ノウハウやナレッジ、人脈のシェアができる場があるというのはいいですね。