つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(220327)

おはようございます☀

今日の東京は桜満開予報日だそう。昨日結構な風と雨だったので、散っていないか心配ですが。。。

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写真は先週末の小石川植物園

 

さて、今日はこれから保育交流イベント「ほいくえのわ」の開催日でもあります。

 

気付けば3か月準備にかけていたので、ドキドキワクワクですね〜

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さて、今週は4冊です📚

「別れたほうがイイ男 手放してはいけないイイ男」角川いつか(著)

先週読んだいつかさんの本が面白かったので、代表作も読んでみました。

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結婚して子どももいる生活が既にあるので、異性との出会いやら恋やらには疎くなっていますが。。。恋人を探す、見極めるという恋愛テーマではなくて、仕事や私生活のパートナーとしてどのような人と交流したらいいのか、自分に足りない面はどこなのかといった観点で読んでみても、非常に有益です。

中でも私がビビビと刺さってしまったのは「動機は不純でもいいから、自分に投資できるかどうか」という話。「熱くなれる、夢中になれる男が、イイ男の基本です」にも繋がります。

ケチな人は愛情もケチりますよ!も納得しながら読みましたが、これって自分自身にも言えそう。実生活や交友関係がそのまま仕事の仕方や姿勢にも表れると思うと、細部こそ気をつけたほうがいい。結局のところ同一人物なのだから、仕事ではこうで、プライベートだとこう、とか、極端な二面性などないはず。繋がっているからこそ、ベースの衣食住を整えよう、仕事も家庭もなるべく整えようと思いました(難しいですが)。

 

 

 

「女子と貧困 乗り越え、助け合うために」雨宮処凛(著)

ここのところ女性、〇〇女子、フェミニズム系の本をよく読むようになったのは、転居先の近く、なんなら通っている図書館の真裏に男女平等センターなるものがあるからです。女性の働き方、キャリアの築き方が一番の関心事である私には、思いがけない好運立地に引っ越せたなぁという感じで、図書館と男女平等センターのはしごを楽しんでおります。

8名の貧困女性をインタビューした形ですが、なかなか厳しい現実があり、それぞれ苦しくなります。原発事故で故郷を追われ離婚した方、生活保護を脱するために大学進学を試みて苦しんだ方、さまざまな女性が登場する中で、最も理不尽で辛くなったのは子どもを持ったがために部長職だったのに降格に次ぐ降格、嫌がらせなのではと思うほどの酷い仕打ちを受けた女性。

何かあっても大丈夫だよ、のセーフティーネット(震災後の支援や生活保護など)が頼りないうえに、子育てしようとした途端に働きづらくされる、生きづらくされるのはどうなのだろうと理解に苦しみます。このままじゃ子どもが健やかに生まれ育つなんて、ありえないじゃないですか。

公的制度の問題点の改善に向けて声を上げることも大事、草の根的に繋がり身近なところから生きやすくすることも大事。必要なときに助けて、と言える人が強い。そんなことを考えた一冊でした。

 

 

 

「女性に伝えたい 未来が変わる働き方 新しい生き方のヒントが見つかる、二極化時代の新提言」野村浩子(著)

2017年の本ですがデータも豊富で、かつ、働く女性に向けたインタビューもあり、定量的に定性的に女性のライフスタイルが書かれているところがいいです。

「仕事も好きだし、子どもとももっと向き合いたい。でも家事は好きでやっているわけじゃない。」という妻の言葉にハッとし、自分も「人生で一番大切なものは、家族と過ごす時間」と答えようとして(今と正反対だ…)とハッとして、夫婦揃って転職した話が印象的です。年収は下がっても時間単価は上がっている、個人のキャリアではなく夫婦単位のキャリアにチャレンジしたさまがかっこいい。

シングルマザーとして逞しく生きる方の話も素晴らしかった。情報とお金を味方につけ、不安を抱えながらも命綱を渡る。「お母さんが死んだら、どうする?」とわが子に聞かれて、不安や心配にならない母親がいるわけない。「女性は自信がない」とはよく聴かれるが、なるべくいい職場や人と出会い、自分の持ちうる有限な時間の価値を高められる努力をしたい、私にも大切なわが子がいる。考えさせられる良書でした。

 

 

 

陸王池井戸潤(著)

SNSでやり取りをしているSさんから教えていただいたもの。最近ゆるやかに続けている池井戸潤作品鑑賞、こちらもとても面白かったです。ドラマ化もされていたとか、キャストを見て今さらながら気になりました。

 

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老舗足袋メーカーがランニングシューズを開発する、その山あり谷ありの軌跡を描いたもので、その商品名が「陸王」。

宮沢親子の会話で印象に残った場面。

経営は賭けだ、どんな職場でどんな仕事をする人も何かに賭けなきゃいけないときが必ずある、そうじゃなきゃ仕事も人生もつまらない。だからこそ覚悟、勝つために全力を尽くすことが必要、責任を持って結果は受け入れるのだと諭すシーンがあります。

大地が「飯山のように倒産したら(負けたら)元も子もない」と言うところ「勝手にゴールを作るなよ」とピシャリ返すところが、好きですね〜。賭けた勝ち負けはすぐ出るものではない、全力で頑張っている者がすべてに負けることはないので、諦めるなと。

いいものを創り出す、喜んでくれる誰かのために力を尽くす、損得勘定ではないところで手を取り合って、背中を押し合う、こはぜ屋メンバーや茂木の純粋な心の動きが、とても爽やかでした。