つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(190528)

先週末妹が地元で挙式をしたため、私たちも先週はしばらく実家に滞在しておりました。

家族の結婚式っていいですね、ちびっこ二人を見ながらで終始しっちゃかめっちゃかでしたが懐かしさと嬉しさと、私たちも大人になったんだなぁという感慨深さでいっぱいでした。


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お正月みたいなノリ。笑 えびふりゃーと言われる、私の地元です。

 

 

「人口減少社会の未来学」内田樹(編)

人口減少という避けられない事態に、どう対処するのがいいのか。数々の著名人が持論を綴っていてすごく勉強になりました。

人口減=負けと捉えるならば、この後退戦でいかに負け幅を小さくするのか、何を守るべきなのか。冷静に状況を把握し、分析を進める必要があります。私たちは悲観することが苦手というか、ネガティブな考え(負けを認めようとすること)や雰囲気が出てくると次の一手が出ず、フリーズしてしまいがちです。

以前仕事で関与していたあるプロジェクトの中の業務が、現場の人間の誰もがどこからどう考えてみても、時間と労力を割くだけのものでしかなく、遂行する意味が全く見いだせなかったことがあります。それを口々に意見したときの上の返答は「全部やってみて、ダメだったときに初めてものを言え」だったこと。そんなことを思い出しました。

全部やって、意味のない結果報告を待っていたら遅い、全然取り返しがつかない(そして本当に全く意味がなかったことが判明し、部会でその結果が発表されたのです)!

わからない、言い切れないことがいつかわかる日を待っていたら遅すぎる。状況を見ながら動きながら考える、がここでも大事なんだと感じました。

「傾向と対策」の一対一対応が通用しないときは、知力と創造力と行動力と、人と人とのつながりを鍛えていきたいものです。

 

「失われし食と日本人の尊厳 (ごはんとおかずのルネサンスプロジェクト)」弓田亨(著)

 弓田先生の本はここでも読んでいます。

rmoryrim.hatenablog.com

 

一貫して主張していることは、日本の食生活が危機的状況にあるということ。食生活の乱れだけでなく、栄養素の欠落、土壌のやせ細り、誤った情報が家庭に浸透していること、などなど。弓田さん考案のルネサンスごはんは好きですが、主張内容は正直なところ、頷けるところもあるし「うーん…」と疑問しか残らないところもあります。

過去の日本と現代、ヨーロッパと日本を比較したり、著名人の主張をぶった切っていたり、誰もが知る企業商品を名指しで痛烈批判していたり、ガツンとわかりやすく批判する箇所も目立ちます。食生活を見直すには、十分なパンチ力なので気付いたり、考え直したりするきっかけにはなると思います。ただ昔の日本は良かった、ヨーロッパは今も昔もとにかく日本より勝っていて、それに比べて今の日本は終わっている、日本人も愚かだ、と言われているような気がしてしまいました(あくまで私の印象です)。同じ時代に同じ国で生きている、仲間のような立場である著者からのそのような言葉は、勇気づけられたり鼓舞してくれるというものではないので、是非読んでみて〜❢とはあまり言えないなと思います。