おはようございます☀
先週末夫がお誕生日を迎えたのでささやかにお祝いをしました🍰
35歳も実りある1年になりますように、心より応援をしています!!
今週は4冊です📚
「ポストイクメンの男性育児 妊娠初期から始まる育業のススメ」平野翔大(著)
イベントでご一緒した平野さんのご著書、購入しました!
とても優しくてクレバーで気さくな方です。
内容はタイトルの通りなのですが、ママ当事者として男性育児を見てきてわかる〜ということもあれば、そうだったのか!と読んでみて初めて知ったギャップもあり。
「日本の男性は家事・育児をしない」と言われるが、国際的な調査結果を見ると必ずしもそう言えないことがわかります。たしかに家事育児に充てる時間だけを比較すると、日本の男性は圧倒的に短く、女性の1/5以下と表れています。が、余暇(仕事と仕事中の移動、睡眠、食事に関する時間を差っ引いた時間)のうち、どの程度を家事育児に費やしているか、「割合」の面で見てみると様子が変わってくる(そこまで大きな開きは見られなくなる)のです。
ということは、仕事に関連する時間を減らす努力をしないことには、家事育児する時間を増やせないのだ、というシンプルな構図が見えてきます。
これは「第2章男性の育休をめぐる「歪んだ社会」より」から抜粋してまとめさせてもらったのですが、一番目からウロコでしたね〜。
「有害な男らしさ」というのも一つキーだったように感じています。
有害な男らしさを知るのに、また男の子育児本としても大変良書です!!
そしてタイトルにもあります、ポストイクメンについて。どんなお父さんを目指していけばいいのかというご提示はものすごく納得感がありました。完璧主義、100点満点を目指すことをやめ、「危なくないお父さん」でいいのではないかと。これってお父さんに限らず、お母さんも、家庭に限らず職場でも、このスタンスで育まれたらいいのではないの?と思います。
真面目ゆえ完璧を目指すことは、自分も他人も追い込むことにもなりかねません。小さくて未熟な子どもなのでちゃんとやらなきゃ、いつも安全安心でいなきゃ、という心構えは素晴らしいし理想なのですが、毎日何かしらがイレギュラーでマルチタスクで時間との戦い、予測不可、休みなしの育児ではどうやっても無理な話なので。笑
絶対にだめなことはだめ、という線を超えない、それをまず徹底する育児でいいのではないか、というのは心から共感、賛同します。
まとめますと、個人の意識や努力で変えられるというよりも、社会や事業者の意識や努力で変えていかないといけないのだなということを痛感する内容です。
「決定力!正しく選択するための4つのステップ」チップ・ハース&ダン・ハース(著)、千葉敏生(訳)
意思決定の四つの罠ということで「視野の狭窄」「確証バイアス」「一時的な感情」「自信過剰」を掘り下げて説いているものです。かなりざっくり読み進めてしまったので、具体的なエピソードが豊富で各章の最後にはまとめも記されているので、とてもわかりやすいです。
ウォルマート創業者のサム・ウォルトンは「私がしてきたことの大半は、誰かのまねだ」と話したことがあるそう。視野の狭窄を抜け出すには選択肢が必要で、新たな選択肢を生み出すいちばん基本的な方法は、自分と同じ問題を解決した人を見つけること。もしくは「ブライト・スポット(既に内にある成功例)」を探すことも有効。
(選択肢を拡げる)
ORでなくANDの発想の転換を心がける。はしごを登るように類推を進めることも有効。
(選択肢の拡げる)
私たちは悪いレビューより良いレビューを読みたがるし、信じたがる確証バイアスが存在する。第一感の逆を考える習慣を身につけられるといい。そのためにはまず建設的な反対意見を促す姿勢を持ちたい(ディベート的なトレーニングは有効?!)
(仮説の現実性を確かめる)
スーザン・ウェルチが発明した「10−10−10」の手法が効果的。意思決定するとき10分後は?10ヶ月後は?10年後は?と問いかけ、その時迫られている意思決定と一定の距離を置くことを心がける。これは視野や選択肢が広がりそう…!と目からウロコ。
(決断の前に距離を置く)
「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門」前野隆司(著)
最近公私とも「ウェルビーイング」がテーマだったので、タイムリーな本でした。幸せとは?ウェルビーイングとは?を考えるのにはいいお供だと思いました。
意外な発見、改めて大事と思ったことも。
・自由時間は短いほうが幸せ
内閣府経済社会総合研究所が2010〜2011年に実施した調査によると、自由時間が短い人のほうが幸福度高い傾向。自由時間が短いから幸せなのか、幸せだから自由時間が短いのか、どちらが原因でどちらが結果なのかは不明。
・幸せの四つの因子は「自己実現と成長の因子=やってみよう因子」「つながりと感謝の因子=ありがとう因子」「前向きと楽観の因子=なんとかなる因子」「独立とマイペースの因子=あなたらしく因子」
特になんとかなる!因子の、メタ認知とセルフピグマリオン効果促進の勧めが印象的でした。たとえ根拠がなくともポジティブな言葉をかける、笑ってみる、というのはウェルビーイングのためにもとても重要そうです。
天下をとった徳川家康は「人の一生は重き荷物を負うて遠き道をゆくがごとし」「人生は苦行だ」と言っていたのだそう。修行を苦行と思うのか、成長のもとと思うのかは修行の具合と捉え方の問題で、どんどん幸せになっていくことも可能。
最後の幸せカルタも面白いです。特にお気に入りはこちら。
子供たち、独立こそが親孝行
そこそこで満足するのも悪くない
つながった人の数より多様性
(そんな研究結果も出ているという紹介もありました。つながりの多様性(多様な人と接すること)はつながりの数(接する人の数)よりも主観的幸福に関係する、とのこと。)
なんとかなる。ならなかったら、なんとかする
「「頭のいい人」はシンプルに生きる」ウエイン・W・ダイアー(著)、渡部昇一(訳・解説)
義実家にあったものを読みかけで帰ってきたので、借りてきて読みました。お守りのような、心強い言葉が並んでいて良書です。
特にお気に入りは
・要は自分の“グレープ・フルーツ”への期待、しぼり方、生かし方だ!
グレープ・フルーツというのは人間の脳の容量で、その生かし方は自分次第だと言っています。ここでもピグマリオン効果が出てくるのですが、自らの知能指数を知らせた学生群の試験結果は知能指数そのままに。一方で誤ってロッカー番号を知能指数として学生に知らせてしまった群は、ロッカー番号が大きい学生のほうが高得点だったと。
・耳にしたものは忘れてしまう。目にしたものは覚える。やったことは理解する。
恐怖心を取り除く方法として紹介されているのですが、ノイズや情報過多な現代を生きる教訓、世渡り術としてもよさそう。恐怖心をなるべく除き、自分の視界を信じ勇気を持ってやってみることの大切さも感じますね。
・「外はどしゃ降りでも、心は上天気」に保つ
→めっちゃいい言葉!どうでもいいことは大目に見る、不快なことにいちいち過剰反応しない、共通項を大切にすることで、自分を犠牲にしないスタンスを取る、というのも素敵だと思ってメモしました。