つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(211017)

おはようございます☀

今週は三男体調不良で一週間が始まり、回復した頃に三男のミニ運動会(保育参観)、眼科定期検診、「保育者のための科学実験室」初開講とイレギュラー満載な一週間。

 

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写真は「保育者のための科学実験室」の様子。私は現役科学者(写真)と保育園向けに科学あそび企画を不定期開催しています。元リケジョだから分かる「科学って面白い」の気持ち。子どもたちの「なんで?なんで?」の気持ちは、まさに科学への入り口だと思っています。その芽をなるべく大切にしたい、そう思ってわが子には接していますし、保育者にも「科学って面白い」を感じてもらえたらいいなぁと思って始めました。新しいことを一つリリースした清々しい気持ちを持ちつつ、続け方も模索したいと思います。

 

 

さて、今週は4冊です。

 

「しぐさとクセで本音を見破る心理学 一瞬で相手の心を読み、自在に誘導する方法」内藤誼人(著)

内藤誼人さんの本は二冊目、前回が面白かったので。タイトルがギョッとする感じですが、かる~く読みました。

rmoryrim.hatenablog.com

 

 

 

「罪の轍」奥田英朗(著)

LinkedInで奥田英朗さんが好きだという方がいらっしゃって、何から読めばいいかわからなかったのでタイトルのフィーリングで選びました。これがなかなかな分厚さ、重さでした…!心身を侵すことを罪と呼ぶなら、この一冊にはどこから、どれほどの罪が詰まっているのだろうと考えてしまう。決して罪人は一人ではない。加害者が被害者であることも、被害者が加害者になることもあるとすると、この間やり取りされる「害」ってなんなんだろう、罪の種はどこにでもあったりする?と、ぼんやり考えました。

 

罪の轍

罪の轍

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イン・ザ・プール奥田英朗(著)

こちらは打って変わって舞台は不思議な不気味な精神科、ライトな短編集。精神の病で受診した人のちょっとしたドラマが面白く、精神科医の伊良部がかなり怪しいのですが、最後まとまりよくその人らしさを取り戻し、元気になります。やたら注射は気になりますが(効いてるのか、変なものが入ってはいないだろうか)。病とは自分らしさを失うことなのではないか、それを治すには薬よりも、自分自身の心身、誰かとの繋がりが必要なのではないかと思いました。

 

 

 

「組織にいながら、自由に働く。」仲山進也(著)

よりよい仕事、働き方実現のための「加減乗除」の考え方が、とっても斬新でシンプル、目からうろこです。脱サラして新規事業の立ち上げをしている私は、新しい環境と新しい仕事に慣れるのに精一杯な時期であります。「日々のモヤモヤ」「この先どう動いたらいいんだっけ、のモヤ」「成長したい気持ちはある、よく働きたいやる気もあるけど、一体どうしたらの疑問」に一つヒントをくれる一冊で、大変参考になりました。あえて外してみる、大きく出る、人と違うことをする、しがみつかない、手放す、浮いてみる、ということが大事だというのは頭ではわかる。だけどやっぱり怖い気持ちもある。ただ、仲山さんのキャリアパスやご経験を肌で感じるととても前向きに、勇気が持てました。

・モヤモヤするのは不安(挑戦が大きすぎる)、もしくは退屈(能力を持て余している)から、というフロー図は腑に落ちました。縦軸挑戦横軸能力で、不安ゾーンと退屈ゾーンの間にいたいもの。その「難易度のチューニング」を自身なり上司なりができたなら、とてもよい循環が生まれそう。

・働く動機は①楽しさ②社会的意義③成長可能性のポジティブ3点セット。「お客さんからのありがとう」が魂のごちそう(たまごち)になり、この循環を加速させる。玄人になるとたまごちで喜ぶ自分を超えて、さりげなくクールに誰かの喜びのために黒子のように振る舞える(めっちゃかっこいい!なりたい!!)。

・自分で一からやってみる経験を積極的に積もう。一連の流れがわかると「工夫」ができるようになるし、自分オリジナルの「工夫」ができたら「責任」を感じられるようになる、そういった経験は「成長スピード」に寄与する。

・何でもかんでも手広くやるのがいいことではない、順序やタイミングというものがある。タンポポの綿毛理論を意識して、突き抜ける何か、自分と言えばこれという一つの軸をまずは育てること。

・お金がなくても気にしない。その代わり「時間」「手間」「思考」「気遣い」をフル活用しよう。

・名乗る時は会社名+名前ではなく、名前オンリーを意識してみよう。