つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(191208)と裁判傍聴

こんにちは。

 

今週は2冊読了、そしてタイトルに入れましたが初めて裁判傍聴に行ってきました。

 

「永遠の0」百田尚樹(著)

Kちゃんに教わり、amazonプライムでドラマも観ました(3夜連続計6時間、向井理主演のもの。)。

ストーリーとしては特攻隊で亡くなった祖父のことを知るため、孫が当時を知る人を尋ね歩く話です。どんな生活を送っていたのか、どんな軍人だったのか、生きることへの執念、家族のもとに帰ると堅く決めていた主人公が、何を想い特攻に志願したのか。

戦争は反対、もう起こしてはならないと思っていますが、恥ずかしながら私は、教科書以上のことは知らない大人です。戦争があった、日本人が戦っていたという事実に、どこか実感が持てていない、現実感が薄いこと、意見を強く持てていないことも事実だと思います。

そんな現状から読んでみて。明日を生きること、家族のために生きること、意思を持つこと、を諦めねばならない生活がどれほど過酷だったのだろう。自分の命を擲たなければならなかったとき、それを上回る崇高な理由や目的を持たないとやっていられなかっただろう。そもそもそんな理由や目的など、あるはずないのに。それが当たり前な、かついたずらにあちこちと正義が変わってしまう空気は、想像できないほど過酷だっただろう。

特攻隊の方の遺書には明るいことや前向きな言葉が並んでいるそう。それをそのまま受け取るのか、行間を読めないのか、というシーンが特に印象に残りました。

起きたこと、記録されている言動は揺るがないけど、そこから何を想えるか、考えられるかは人によるところが大きい。知らないことを知る、インプットは絶対大事。それからそれと同じくらい何を想ったか、自分の言動とか、つなぎ合わせ続けるアウトプットももっと大事だと感じました。

↑ここで裁判傍聴を絡めるのは変かもしれませんが、私の中でタイムリーにつながったので。私にとっての初裁判傍聴は(保育園のお母さん友達が誘ってくれました)知らないこと、未知の世界を知る機会であり、集めた事実をどう読み解くか、アウトプットとして公言するか、職業として研鑽を続ける一流の検事さんと弁護士さんの姿を見られたことは非常に良い刺激を受けました。

 

真面目に考えさせられた作品ですが、最後にこれも言っておきたい。私は向井理がどストライクにタイプなのですが、全く例に漏れずかっこよかったです。

 

 

「人生が変わる2枚目の名刺」柳内啓司(著)

以前からお母さん向け講座、保育園研修などをささやかながらしているため、実は私も2枚目の名刺を課外活動用で持っています。

大なり小なり本業ではない活動をする際の心がけ、意識すること、名刺の活用法など、わかりやすく書かれています。起業とかビジネスとか活動とかしていなくても、時間や人間関係をどう捉えて付き合うか、一読して損はないと思います。7年前に出た本ですが、2020年に迎えようとする今でも通用するエッセンスが詰まっていると感じるので、古本屋さんで買いたい本リストに追加。

 

追記(211015再読)

お母さん向け講座、複業としての保育士パート、保育園研修など、「2枚目の名刺」的な活動を経て、保育支援事業一本にしました。状況が変わって再読すると、気付くことが多々あって非常に参考になりました。いまは一本に絞って集中しようというフェーズですが、その状況下でもできるだけ視野を広く、さまざまな目を持って、いろいろな方との出会いを求め学びを深めることは重要だと気づきました。これからの生き方、働き方として絶対に忘れちゃいけないのは「ディフェンスしながら、攻めていく」姿勢。「私らしく働きたい」とほわっと言っているだけではだめなんだなぁと、冒頭からガツンときました。

・「生きがい=一つの仕事(本業)」にしないことで、仕事に依存しない、精神的な安定が生まれる。生きがいはいくつもあった方が楽しい、リスクヘッジにもなる。

・本業に突っ走っていると、それを客観視する機会も深さも失われがち。常識を疑えるためには本業を客観視するクセを身につける。イノベーションはきっとそうやって生まれる。

・とはいえ何でもかんでもやったらいい、という話ではない。「組織にいながら、自由に働く。」で仲山進也さんが言っていた通り「タンポポの綿毛理論」が非常に大切です。ここでは「あなたの背骨」と表現されていますが、突き抜ける何か、軸になる何か、1枚めと2枚めの名刺で共通するものを一つ意識しながら、それに沿うものを育てるということが大切。

2枚め的な活動が育ってきたら、いろいろやりたくなる、さまざまなお声がかかることも可能性として大いにあります。その時は2枚め的な活動の目的をはっきり意識すること。本業で満たせない部分を上手に埋めることで、人生がより豊かになったらいいという言葉はとても納得できるものでした。

・自分の想いや行いを外に発信(アウトプット)することも、忘れちゃいけません。どこで誰と何で繋がるかわからない(常に気が抜けない、めっちゃワイルドな世界・・・)ので、エレベータートークを磨くとか、文章を書くトレーニングをするとか、自分のことを責任とセンスを持って伝えることが必要。そのためにも本を読めとアドバイスされていて、もっともっと読もうと思いました(単純)。