つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(190427)

おはようございます。

本日から10連休、実家と義実家に滞在します。滞在を前に義母に我が家の食生活や私自身考えていることについてお便りを出しやり取りしたところなので、また記事にしたいと思っています。

 

「失われてゆく、我々の内なる細菌」マーティン・J・ブレイザー(著)、山本太郎(訳)

一言で表すと「抗生物質を賢明に使わないと、腸内細菌という財産を失うことになる」と警告を発する一冊。無限に有効なんて話はない、有限であること、限界を考えたうえで適度に用いられるべきだと、微生物学者の筆者は考える。

抗生物質の乱用を繰り返せば繰り返すほど、耐性も持つ菌が生き残りいたちごっこを繰り返すことになる。

畜産業者は「抗生物質を投与すると畜産動物が大きく育つ」という経済上の理由で、生産される抗生物質の大半を人間ではなく畜産動物に投与している現状があるが、こんなものが「安心安全な食べ物」だと言えるだろうか?(この章を読んだら恐ろしくて食べられない)

私たちの体内にいる菌まで叩くことが、果たして良いことだろうか?

ピロリ菌は悪者なのだろうか?ボリュームある一冊ですが、腸内細菌や抗生物質について気になる方はざっと見でも読んでみると良いかと思います。

 

 

「依存症ビジネス 「廃人」製造社会の真実」デイミアン・トンプソン(著)、中里京子(訳)

食べ物、酒、ドラッグ、テレビ、コンピューター、スマホ、ゲームなどなど、私たちの周りには「病みつき」になりそうな物が溢れている。

テクノロジーが進歩するということは「病みつき」になりそうな物が魅力を増すことでもあるし、「あったらいいな」が実現することでもあるし、「欲しい」と「手に入る」の距離が縮まることでもある。社会全体が、金を使うことと消費財に「病みつき」になっていることは現状として、忘れちゃいけないことだと思う。

依存症になりたい人なんていないと思う。ならないために、子どもにならせないために意識したいと思ったことを、我が家では夫婦で話し合ってみました。結構楽しかったです。

興味深かったことは、依存症になる感情要因として「HALT」というワードがありました。Hungry(空腹)、Angry(怒り)、Lonely(孤独)、Tired(疲労)の二つ以上組み合わさると、と書かれていましたが私は「赤ちゃんの育児、組み合わせるどころかコンプリートしてるとき普通にあるわ!」と咄嗟に感じてしまった次第です。