つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(190326)

週末ピクニックの影響か次男がやや風邪気味で終日機嫌が悪く抱っこか合間に一気に家事を片付けていたため、遅れてしまいました。。。

 

「若杉ばあちゃんの伝えたい食養料理」若杉友子(著)、若杉典加(著)

若杉ばあちゃんのレシピ本。野菜料理がほとんどで、レシピに入る前に陰陽の考え方やこだわりポイントが書かれています。作れそう、食べてみたい料理は写真撮ってメモ。

食養に興味があって知識とレシピを得たい、レパートリーを増やしたい人にはぴったりの一冊です。

 

 

「保育士おとーちゃんの「心がラクになる子育て」」須賀義一(著)

「保育士おとーちゃんの「叱らない子育て」」の続編、より実践に近い版といったところでしょうか。内容にそんなに被りもないですし、私は2冊とも読んでよかったと思います。

食事、トイトレ、お友達との遊び方、イヤイヤ期の捉え方…

いろいろあると思うのですが、そんな悩みも悩まなくていいんですよ、

解決策は至ってシンプルですよ、というメッセージが詰まっています。

私は「イヤイヤ期」という言い方が元々嫌いです。なんだか子どもに非がある表現な気がしません?何も我が子がいきなり理不尽なわがまま幼児になるわけじゃないでしょう。「こうしたい」「これは嫌だ」「こんな風にぶつかったらお母さん、どんな反応を見せるのかな」「やってみよう」「やってみたけど上手くいかなかった…泣」といった、感情や行動をぶつけられるように成長した状態がいわゆる「イヤイヤ期」で、何でもかんでも意味なくイヤイヤしてるわけじゃないと思っています。

そして重要なことは、イヤだイヤだとぶつけられる信頼関係があってのいわゆる「イヤイヤ期」ならば、大変だけど親子関係にとって必要なプロセスだと思ってます。

 

これを読んで私が心がけたいと思ったことは、

①子どもにウソをつかない、つかせない。

└向き合うということ、ごまかしや脅しはいらない。親だって嬉しい、楽しい、以外の、辛い、悲しい、疲れた、など、正直な気持ちを子どもと共感して良いということ。子どもが泣くことだって、悪いことじゃない。

└体調不良の子が、仕事に行かないといけない親を思って「(体調優れないけど)保育園行きたいよ」とウソをつくことがあるという。親のためにウソをつく子どもが、傷付かないわけがない。ウソはつく方もつかれる方も傷を負う。だからウソはいらない。復職したら絶対に「体調が悪いなら休もうか」「具合悪いと思ったら先生に伝えてね、すぐ迎えに行くね」と言う。

②「ごめんね」じゃなくてたくさんの「ありがとう」を伝える。

└例えば「毎日保育園で、ごめんね。」は否定のニュアンスを伝えてしまう。「おかげでお母さん、毎日仕事を頑張れるんだよ。ありがとう!」と、同じ事実に対してポジティブな言葉をたくさん送りたい。

③自分に正直な自信を親が持つこと

└正解がわからない、親子の組み合わせが無限なんだから、汎用マニュアルなんてないのが育児。たっぷり身体と心と言葉をつかって可愛がる、あとはなんとかする。これくらいシンプルで良いかと。これだけ子どもを受け容れてきた、という自信があれば、厳しく叱ることも、強い態度で伝えることもお互い怖くない。

 

 

「変な給食」

「夜中にチョコレートを食べる女性たち」

どちらも幕内秀夫さんの著書。

「変な給食」は実際に給仕された笑えない、信じられない給食の写真が多く掲載されています。婦人系疾患の原因が乳製品にあること、婦人系疾患経験者の子どもの半数以上がアレルギーや鼻炎持ちであること、和食に努めたらアレルギーが改善した事実を挟みつつ、米飯給食を取り戻そう、というのが幕内さんの主張。

シンプルに和食が一番ということ。健康面でも、産業面でも、家庭の経済的な意味合いや調理の手間から考えても万能。

母親がパン好きだと、子どももパンを好むようになるしファストフードやお子様ランチ、お菓子を与えれば好きになる。ちなみに幕内さんは「食パンは完全にお菓子」だとぶった切ってます。完全に食べさせるな、という言い方ではなく率先して食べさせるべきでない、という言い方です。我が家ではファストフードは皆無、お子様ランチ、お菓子もほぼ食べず、パンは月に1回食べるかな、という程度です。

大人が将来を見据えて真に子どもたちにとって良い給食、食べたいものに迎合しない給食を提供することが大事、と述べられていますがその通り。身体は食べたものからできる、これから大きくなる子どもであればなおさら。給食がもっと重要視されてもいいのにな、と感じました。住区の学校給食の献立表を見てみようと思います。

 

「夜中にチョコレートを食べる女性たち」は、砂糖断ちのために借りてみました。

砂糖問題にフォーカスされている、というより女性を取り巻く環境やライフスタイルが大きく変わっていること、それにより生きにくさを覚える女性がいるということ、婦人系疾患の原因が食生活にあることが書かれている(牛乳は危険、と言い切っている)、といったところでしょうか。砂糖は酒、たばこと同じくらい中毒性が強い、酒もたばこもやらない人はだいたい砂糖依存で甘いもの好きだと語っています。私もまんじゅう、まさに止められなくて悩んでいました。。

「変な給食」からも伺えますが、幕内さんは「いろいろ気にするところはあるけど、まずは米!」と主張されています。全くその通りだと思うんですよ。ごはんにしたらお味噌汁も作るようになるし、おかずも和食寄りになってくるし。まずは米、これは大賛成。

最後に「今日からできる美人食」として

1.一日二回は白いごはんを食べる

2.パンの常食はやめる

3.食事をして、間食(甘い菓子類・アルコール)は楽しむ

4.常備食を揃える

5.副食は季節の野菜を中心に

6.動物性食品は魚介類を中心に

7.未精製の米を食べたい

8.食品の安全性にも配慮したい

 

一つ残念だったのは、幕内さんがヴィーガンについて「食事が楽しめない」「不健康」「人の話を聞かなくなる」との見方をしていたこと。楽しめるか楽しめないかはその人の感じ方であると思うし、非ヴィーガン生活習慣病にかかる人のほうが圧倒的に多いはずなのに、それについては無視(実際どう不健康かは述べられていない)?という感じですし、「人の話を聞かなくなる」というのもあまりに主観的すぎて、影響力ある方に根拠がないままこのように発信されてしまうことは悲しいなと感じました。