つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(191124)

こんにちは。

金曜夜から夫と長男が義実家ステイしており、風邪気味次男と二人の週末を過ごしています。

 

先日Sさんと開いた働く母向け企画、手前味噌ながらかなり良い出来でした!

フルタイム勤務のママ、二度目の育休ママ、久しぶりの社会復帰したてママ…参加者経由の紹介のおかげで次回開催分も埋まりつつあり、振り返りとアレンジで慌ただしい。来週はいよいよもう一つのチャレンジ…!

 

そんなこんなで今週は3冊です。「しんがり」「解夏」はいつものKちゃん、「ジョーカー・ゲーム」は保育園のお母さん友達Yさんから。

 

しんがり 山一證券 最後の12人」清武英利(著)

廃業が決まった山一證券。その真相究明のために奔走しきった、社員たちの姿をありありと表したノンフィクション。少しずつ歯車が狂いだすこと、おかしいこと、正しくないこと…粒感こそ異なるけど、働いていたらありうること。「少し変ではないですか?」と言える気持ちがあるか、伝えられる人がいるか、伝えても大丈夫な空気があるか。企業に勤める一人として、このような事態に遭遇したときにどう言動するだろうかと、考えさせられることは多々ありました。

 

解夏さだまさし(著)

解夏」「秋桜」「水底の村」「サクラサク」と、解説が重松清というところ、最初から最後まで良かったです。「現在」を語るには、「過去」の経験の積み重ねが欠かせない。経験の積み重ねが性格を作り、行動へと駆り立て、それはたえず明日という「未来」をつくっている。「過去」の出来事は、言い換えると、思い出。思い出が刻まれた町が、ふるさと。

読了したらこんなことを考えながら、自分の過去も現在も、いつもの昨日も今日も、身近な家族(父母姉妹夫息子)も、全部まるごと受け入れて走り出したくなる。温かくて清々しい気持ちになれる、一冊です。

 

ジョーカー・ゲーム柳広司(著)

初めての、インテリジェンス・ミステリーというジャンル。陸軍内に極秘で存在するスパイ養成学校(D機関)のメンバーが、陽の当たらない舞台でしなやかに戦っていくさまが描かれています。超人すぎて共感も感情移入もできないけど、面白い!

自分とは全く無縁の世界や経験、現実味のない世界、新しい考え方、知らなかったこと…活字を通して体験、想像、会得できることが、本を読む醍醐味と感じている今日このごろ。

3歳になった長男はひらがなに興味を持ち、少しずつ読めるようになってきました。「○○(名前)も、お母さんみたいに本をたーくさん、読みたいんだよねぇ」と可愛く言ってくれることに成長を感じつつ、「知らない世界を知ること、それを楽しむのが勉強だよ。」と、31歳の脳みそにも言い聞かせながら、本と絵本を並べて寝る前の時間を楽しんでいます。