つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

240121今週の読書記録

おはようございます☀

今朝の東京は雨模様です!昨日は小学校の授業参観(夫は仕事)で、今日はどこで遊びましょう・・と考えながら日曜を迎えました👀

今週は社長の誕生日があり、みんなでケーキを食べました🎂

アンテノールのレモンタルト、ものすごく美味しかったです🍋

 

今週は3冊です📚

「なぜヒトは学ぶのか 教育を生物学的に考える」安藤寿康(著)

“学校”という仕組みが最善なのかという議論は置いておきつつ(最大公約数的に最善、という印象を受けました。最近“学校”の定義や選択肢が広がっていることはいいことと思います。)。

ヒトの性質として、教育して学習するものなのだということがわかりました。

 

カロとハウザーが定義した“教育”

①ある個体Aが経験の少ない観察者Bがいるときのみ、その行動を修正する。

②Aはコストを払う、あるいは直接の利益を被らない。

③Aの行動の結果、そうしなかったときと比べてBは知識や技能をより早く、あるいはより効率的に取得する。あるいはそうしなければまったく学習が生じない。

 

「教育がない」狩猟採集民(アフリカのピグミー族)を訪ね、けん玉を題材に調査したものは特に興味深かったです。教えるような行動が見られるのですが、「対面」ではなく「寄り添う」教育、「斜めの教育(目線が交わらない)」なんですよね。

 

「能力と学習」では遺伝による影響がとても大きいことも記されており、考えさせられる内容でした。

 

 

「消齢化社会 年齢による違いが消えていく!生き方、社会、ビジネスの未来予測」博報堂生活総合研究所(著)

「生活定点」という調査結果がベースとなっている書物ですが、とても面白かったです。この年代にはA、この年代にはBを訴求するという、ヨコ串のマーケティングはもう通用しなくなる(年代の壁を取っ払い、趣味趣向共感で複数の年代を一気通貫して考えるタテ串の発想へ)、と。「小さな違い」をリスペクトしつつ、「大きな同じ」を確認することがとても大事になる、というのも良いですね。この機微がわかるよう努めないと、生きにくくなりそうな時代です。

 

特に面白かったことをメモ

・「人生ゴムバンド」の考え方

感覚的には寿命70年時代の70歳=寿命100年時代の100歳とする、長寿が進めば進むほど、同じ年齢としても昔より気持ち面体力面が若くなるのではないか、との考え方。寿命70年時代の35歳=寿命100年時代の50歳ということで、私はいま35歳なので寿命100年時代の35歳(いま)=寿命70年時代の25歳くらい、という感覚といえます。

要因は長寿化だけではないと思いますが、ひと昔前は25歳で結婚していないと適齢期を逃した!と言われていたと聞きました。いまはこの年齢も後ろにいっていることともリンクしました。

 

・特定の年代を表す言葉は死語になる

青二才、年寄、若造、年増、年の功、お年頃、婚期、適齢期、若作り、まだ◯歳もう◯歳、シニア、

消齢化以外にも「消性化」しそうなもの、あるいは、年齢に代わる、実態を捉えるための物差しを考えてみることもキー

 

・「変化のない社会」が消齢化を生み出した

経済成長、親より上に行く経験がなくなり「大体同じような時代」になったことが大きな要因ではないか。

 

・消齢化の時代に求められるのはストーリー性(中村奈都子さん)

属性別のマーケが通用しなくなると、企業に求められるのはストーリー性。

明確なパーパスに沿い、自分たちが何を大切にし、何を目指しているかを深掘りして発信していくことが必要(企業のMVVが重要、見られることになる)。生活者(消費者)に向け「物語の続きを一緒に作っていきましょう」という姿勢を見せることで、生活者はその姿勢に共感しファンとしてコミュニティに参加する。

「こういう商品を作りました」「こういう人に向けて売っていきます」と打ち出して生活者が従う、という時代(トップダウン社会)は終わり、企業と生活者がフラットな関係の中で新しい商品やサービスを作り上げていく時代(フラット社会)になる。企業と生活者が一緒になって「したい」や「できる」を増やしていくという在り方が求められている。

フラット社会を目指した地域の人口が増えている、というのも説得力がありますね。

 

 

ダレン・シャン6 バンパイアの運命」ダレン・シャン(著)、橋本恵(訳)、田口智子(絵)

大騒動の真相がわかりうるうるしつつ、最後の最後にあっ!と驚きました!!!!!折り返し地点、引き続きですね。