おはようございます☀
今週は次男三男の体調が少し崩れ、在宅多めで過ごしていました。
写真はトウキョウライトブルーホンゴウスリーのうどん、立ち食いのお店で私たちは基本テイクアウトしていただいています。最近ハマっているのはなす揚げ浸しうどん(さらにちくわ天のせ)。
今週は4冊です📚
「流転の海 第一部」宮本輝(著)
9作に及ぶ大作、少しずつ読み進めようと思っています。舞台は敗戦後の日本、主人公の松坂熊吾は宮本輝さんのお父様がモデルなのだとか。ということは、息子の伸仁が宮本輝さんになるのか…?!昔の人はギリギリの状況、修羅場など厳しい局面に臨んできたのだな、だからこそ感情も濃いのかな、などと考えてました。次は「地の星」に続きます。
「オレンジの壺(下)」宮本輝(著)
上巻に引き続き。
祖父とその子どもにまつわる謎を紐解いていくのですが、最後は想像していなかった真実と向き合うことに。子は生きているのか?という、当初のシンプルな「問い」以上の、複雑な「解」が出てきてしまいます。「たいしたものではないのよ……」というモニカの言葉、佐和子の「終わらせよう」と決めるところが、特に印象的でした。過去はそうやって意識的に「終わらせる」ことも、必要なのかもしれないなと。そう解釈したあとに事実が着いてくることもあるのだろうな、と。
「いい顔してる人」荒木経惟(著)
読書専門カフェで読んだもの。
本当に楽しかったです!2時間半それぞれに没頭して全くおしゃべりしてないけど笑、誘ってくれたEさんに大感謝。
写真は終盤さくらももこさんの漫画「神のちから」を読んで、心の中でクスクス笑っている私。
話は戻って「いい顔してる人」とても面白かったです!顔はその人の生き様が最も表れる、最もヌードな場所なんだと。アラーキーさんが言うとめちゃくちゃサマになりますね…!お母さんはいい顔、というのも印象に残っていますが、下記はメモりました。
いい顔になるいちばんいい方法は、ちょっとキザだけど、人を愛することなんじゃないの?
自分のやっている仕事をこれぞと思って懸けてやっていて、それが本人にしっくり馴染んでいたら、自然といい顔になっていくものなんだから。
大切な人や物との接点を増やすということ、自分らしくいられる時間を多くつくるということが、いい顔になる秘訣なのでしょう。ところどころあるお写真も、特に笑顔のものがとても素敵でした。
「勉強するのは何のため? 僕らの「答え」のつくり方」苫野一徳(著)
こちらもカフェで。
絶対的な正解ではなく、自分にとっての「正解」を見つけること。
と言っているそうですが、とてもわかるなぁと。「一般化の罠」に私たちはハマりやすい。
私がすごく気に入っている、朝井リョウさんの「武道館」でのセリフと重なりました。
自分だけの正解を持ち寄って、また
特にここが好きでした!!!!!
勉強する意味は「自由になる」ため。
できるだけ納得して、さらにできるだけ満足して、生きたいように生きられているという実感を持つこと。そのためには力をつける(経験を積む)ことと、学ぶ力(学ぶ習慣、学生時代最も身につけることと理解)が必要。
いじめと戦争は根本では同じなのではないか、という話もありました。どちらも自由をめぐる戦いだ、と。
学校は同調圧力から脱却し、「自由の相互承認」が得られる場であるべきだ。「クラスを一つに」「一致団結」というスローガン的なものは、その意味からすると立ち行かなくなるしいじめや戦争の種にもなりうるのではないか、と。集団の中に流動性を認めること、逃げ場を作ることはそういった観点で必要である。そういう風に考えたことはなかったので目からウロコでしたが、点と点が繋がった感覚はありました。
「自由の相互承認」のためには「承認」が必要、その手前で絶対的に必要となるのは「信頼」。「信頼」は自ら開示(ギブ)するところからと思うのですが、その姿を子どもたちに見せていけるか。家庭でも意識したいことです。