つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

230115今週の読書記録

おはようございます☀

前職友人のSさんYさんと再会イタリアン。全員徒歩圏内の春日で集合しようとしたら、東京ドームで関ジャニ∞コンサートということで、長居できそうなお店が見つけられず少しずらして神楽坂へ。写真はYさんお土産の石舟庵の百花譜、包装もかわいいですが中のおまんじゅうも美味しかったです。

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今週は4冊です📚

「人新世の「資本論」」斎藤幸平(著)

取り返しのつかなくなった資本主義社会をどうするか、どこに生きる道があるのか、という話。1970年代の生活に戻るのは無理な話だし、これ以上こちら都合すぎる環境問題を起こし続けるのもナンセンスすぎるだろう。地球を「コモン」として市民が民主的に管理できる、脱成長コミュニズムを提唱。ベースを整えて(ドーナツ経済学の内縁の項目を指す。安全に生きていくための土台。)、外縁(プラネタリー・バウンダリー、環境的な上限。)を抑えるような経済を構築することが理想。キーワードは「持続可能性」と「社会的平等」、「すべての人類が連携できるかどうかという試練」。富(資源)=有限とするなら、希少性をオンした私財を増やしすぎて公富が減ったのが今。使用価値よりも価値に重きを置くと、このようなことが起こりやすくなる話もなるほど。

あとがきにあった、3.5%の人々が非暴力的な方法で本気で立ち上がると、社会は大きく変わるという話(ハーバード大のエリカ・チェノウェスらの研究)も印象的でした。

 

 

「生きて行く私」宇野千代(著)

「生きる幸福老いる幸福」を読んで、自叙伝的なものも読んでみようと。

rmoryrim.hatenablog.com

 

好奇心の思うままに、家も13回建て、結婚も4回、5回?!すごい人生だなぁと思いながら読んでいました。若々しくいられるコツはこういった好奇心と行動力と、人を好きになる感性なのだろうか。ご自身から男性を好きになるパターンが多そうな感じで、好きだと思ったらどんな状況でも行く!姿勢がすごい。こういう積極的なところも若くいられて好かれる秘訣なのかと。

 

 

祈りの幕が下りる時東野圭吾(著)

先週読んだ「卒業」で加賀恭一郎シリーズに興味を持ち読了。加賀シリーズとしては最新作になるのですね、実写化もされているとか。

rmoryrim.hatenablog.com

 

複数の殺人事件が絡み、加賀の生い立ちにもぐっと迫るストーリー。現在と過去、親子間の想像できない壮絶な事情や感情が行き来する感じで。あっという間に読みました。今さらながら加賀恭一郎=新参者でもあると気付いた(ドラマを観ていた)ので、阿部寛さんが浮かぶようになりました。新参者も読みたいです。

 

 

関ヶ原」(上)司馬遼太郎(著)

夫に随分前におすすめされていたのですが、歴史小説に強い苦手意識があり未着手のまま8年(!)ほど放置。。最近知人の方で関ヶ原をおすすめする方がいたので、重い重い腰を上げて読んでみることに。登場人物が多く、複雑な人間模様を全て把握できていませんが、楽しく読めております。生まれも育ちも名古屋で26歳まで住んでいたので、その時までに面白さに気付いていたらもっと興味を持てたのかもしれません。中巻も引き続き。