おはようございます🎄
昨日はクリスマス・イブ。我が家は夫のお料理、ケーキとお酒は私が手配して(買っただけ)、楽しみました。すぐ寝てしまったので、今朝起きてサンタ業も完了!
毎年買っている、純米大吟醸飲み比べセット。
今週は4冊です📚
「アドラー心理学入門」岸見一郎(著)
同僚のRさんにお借りしたもの。岸見一郎さんのご著書は結構読んでいます。
アドラーがどんな人でどんな風に生きてきたのか、また著者の岸見さんご自身のエピソードを踏まえてアドラー心理学がわかる、といった内容かと思います。
割とさらさらと読んだのですが、「赤信号で止まらねばならないのはなぜか」の話は印象深い。アメリカ人の70%は「警官に見つかるとつかまるから」と答えるそうですが、これは賞罰の育児の結果。「私が怪我をするから」と答えるのが25%。どちらも自己中心的で、「私も怪我をするだろうけれど、他の人にも被害を及ぼすかもしれないから」と答える人はわずか5%。私自身、我が子になんて伝えてる?自分だったらまずなんと答えるか?と思うと、非常にヒヤヒヤするものを感じました。他者のことを考えつつ、自分もその中にいて、繋がっていて相互依存的であると思えること、重要そうです。
「こうやって、考える。」外山滋比古(著)
「思考の整理学」の外山滋比古先生のご著書です。
これまでのご著書の中から、考えかたのヒントを150集めたもの。
こちらもさらさらと読みましたが、印象に残っているのはこちら。
・「知識に甘えない」※「「マイナス」のプラス」より
知識の量に反比例して思考力は低下する、といってよいかもしれない。
これは衝撃的だけど、考えたほうがいいかもしれない。私たちは知れば知るほど、分かった気になって考えなくなる傾向はありそう。情報メタボにならぬようにするには、知ったらそれを使う、手足を動かす(話す、ということなら口もか)ことを頑張ったほうがいいのだろう。外山滋比古先生は散歩も推奨している。
・知識は「死んだもの」と考える※「元気の源 五体の散歩」より
人間は過去だけで生きていくのではないから、過去形の知識だけでは不充分なことははっきりしている。どうしても、現在形の思考力、判断力が求められる。それは死んだ知識からは生まれない。
これもしびれる、考えさせられます。
・分析の本質を知る※「大人の思想」より
分析はいわば破壊である。ものを創り出すには、ほとんどまったく役に立たない。
子どもはおもちゃを分解、こわすことはできるが、元通りにはできない。分析が純粋真理のために有効な方法ではあるが、それにより元のものが破壊されることを認識せよ、とのこと。私たちは元にあるものを壊しながら前に進んでいる、と書いてみると、以前に「私たちは自然を壊しながら、生きている、というか、そういう生き方しかできないのだよな」と考えたこととリンクします。
「勇者たちの中学受験 わが子が本気になったとき、私の目が覚めたとき」おおたとしまさ(著)
同僚のRさんにお借りしたもの。娘さんが中学受験を控えているので、いろいろ話を伺えます。おおたとしまささん、聞き覚えある…!と思っていたのですが、「生きる力ってなんですか?」からでした。この本もとても良書だと思います。
うちは中学受験するかどうかは決めかねているのですが、夫と話していまは「しない」方向。自分は受験して中高一貫の女子校に進んで、とても楽しかったし本当に満足しているのでポジティブはポジティブです。ただ受験するのは子ども本人なので、内的動機や強い気持ちは必要だろうなぁということも感じています。
自分は当時ホテルマンのドラマを観て「こうなりたい(英語を話せるようになりたい)!」と思った時に、親戚が「それだったら〇〇中学に受験するといいかもね」と話してくれたのを鵜呑みにして志願したのと、学区の公立中学校にあまりいい印象を持っていなかったので、最後まで親は全く乗り気でなかったけど…というタイプ。決めたのも自分、頑張るのも自分という感じだったので、あまり辛かった思い出もないんですよね。
「勇者たちの中学受験」は実在する3名の子どもの中学受験体験記。地方出身なので、東京ってこんな感じなのか…!現代はこんな感じなのか…!と衝撃です。解説にもありましたが「たとえ全滅しても「やってよかった」と思える境地」が一番大事なポイントなんだろうけど、一番難しいよなとも思いますね。偏差値で学校が並んでいるし、模試を受ければ自分の現在位置の一番の指標にはなるけれど、「やってよかった」と思える境地は偏差値と関係ないところもあるようです。納得できるか、やりきれるか、家族一丸となれるか、をそれぞれ小学校生活や仕事がある中で保つのは、至難の業なんだろうなと。
2022年11月に出たばかりの本ですので、最新の中学受験のリアルを知りたい方にはいいと思います。
「葉っぱのフレディ いのちの旅」レオ・バスカーリア(作)、みらいなな(訳)
先週読んだ日野原重明さんの本で紹介されていました。
夫は学校で習ったと言っていましたが私は全く記憶になかったので、読んでみました。
(フレディ)同じ木の、同じ枝の、同じ葉っぱでもなぜ紅葉の様子が違うのか
→(ダニエル)いる場所が違えば太陽や風や月や気温、何一つ同じ経験がないからなんだ
(フレディ)死ぬのがこわい!
→(ダニエル)まだ経験したことがないことは、こわい。だけど変化しないものは一つもない。死ぬことも変わることの一つ。
フレディが散るときにみた頼もしい木の姿、ここに還っていくのだと思える場所があれば、怖さもやわらぐのかな…と考えていました。絵本だったので長男と読んで楽しみました。