つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(220626)

おはようございます☀暑いですね〜!

 

この土日は夫が仕事で不在、昨日は家の中シッチャカメッチャカに(これはいつもか)。そういうとき、精神を安定したりテンションを上げてくれるアイテムの一つがこちらです。

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転居祝いでお友達のSさんがくれたルームスプレー。これだけでだいぶ、いい気分になるお気に入りアイテムです。

本日も午後までいないので、今日は朝起きてランニング→帰宅してプロテイン→チャリで24時間スーパー買い出し(冷蔵庫空っぽになりかけ)→帰宅(いま)と、メンズカルテット起床前に一人トライアスロン大会状態(笑)暑いですがぼちぼち、頑張りましょう〜

 

今週は2冊です📚

「母性」湊かなえ(著)

職場のRさんが私の読書好きに気付いてくださり、本を貸してくれたり読書の話題を振ってくれたり。こちらもお借りしたもの。湊かなえさんの本は「Nのために」を読んだだけのような。。

「母性」は読む胸が苦しくなる感覚もあるし、共感を覚える、身に覚えがある感覚もあり、とてもよく分かってしまう話でした。以前川上未映子さんの「きみは赤ちゃん」を読んだときに考えたことを、もう一度思い出すきっかけにもなりました。

 

rmoryrim.hatenablog.com

 

母親は赤ちゃんを身ごもる(自分の身体の一部にある)期間があること、それが父親とは絶対的に異なる、そこはもうどう頑張っても越えられない違い。だからわが子が粗相をするとわが事のように申し訳なく思ったり後ろめたくもなるし、大きくなってもどこかで子どもは自分の一部である、という錯覚から抜け出せずに、「わが子にはこうなってほしい」とか「この子のためにこんな親でいなくちゃ」とか強く望んでしまう…ということ。生まれたときから子どもには子どもの人生が、私には引き続き私の人生があって、もちろん夫にも夫の人生がある。子どもの自立のために手はかけるけれど、私たちは運命共同体ではなくて独立した人と人であるんだよ、という示唆はとてもよい気付きになりました。

 

「きみは赤ちゃん」を読んでから、私の人生があって、生まれたときから子どもにも子どもの人生があって、夫にも自分とは違う人生があって。と考えるようになりました。その上で、お互いにお互いをサポート、フォローできる間柄を家族と呼べたらいいなぁと漠然と考えた記憶です。誰のための人生なのか、自分らしさってどう表すのか、そもそもなんなのか。切っても切り離せないもののことを「いいつながり」と思えたらいいな、そのために努められることはなんだろうか、とも考えました。

 

 

 

「翼の翼」朝比奈あすか(著)

こちらもRさんにお借りしたもの、中学受験の話。「母性」を読んだ流れで、気付いたら「子どもの人生=自分の人生」になるって、ごく普通に、積み重ねの日常の中でよくあることだろうなと思います。「子どものために」の主張が行きすぎると、当人である子どもの存在や気持ちがないものになってしてしまう、一生懸命に突き詰め追い詰められるがゆえに目的を見失う、周りが見えなくなる、世界が狭くなる。こんなにも大事に熱心に想っているのに、こんなに頑張っているのに、可視化しやすい成果としてわかりやすい、評価しやすい(されやすい)のが子どもの様子や成績くらいだというのは苦しいだろうなと想像。親である自分もその物差しで見るしかない、周りもそんな目で見ている気がする、という状況で一番辛いのはやはり子どもだろう。

主人公家族も行くところまで行くのですが、気付いたところからのストーリー展開(特に父親の変化)がすごくよかった。気付いたときが変わり時、家族っていいな、ということも感じられる一冊でした。なかなかハードなところもありますが、中学受験に興味がある方には是非、おすすめしたいです。