つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(220206)

おはようございます☀

今週は木曜〜土曜で義実家にて羽休め。写真は私の大好物いもフライです。義実家に行くと必ず食べ、お土産に持ち帰ってきました。

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さて、今週は3冊です。

「頭は「本の読み方」で磨かれる」茂木健一郎(著)

妹が「読書してるお姉ちゃんなら頷けることが多いと思う」とおすすめしてくれました。読書を日常に取り入れるといかにいいか、さらに茂木健一郎さんが70冊ほどの本をおすすめをしています。私は普段かなり雑多に、気の赴くままに読んでいますが、引き続きそのスタイルで楽しもうと改めて思いました。そして茂木健一郎さんのおすすめ書物で気になるものがいろいろあるので、早速借りてみようと思っています。

 

 

 

「非営利組織の経営」P.F.ドラッカー(著)、上田惇生(訳)

タイトルの通りの内容で、とてもよくまとまっています。大切なことは機会やニーズを捉え(マーケティング)、自分たち向けの機会に的を絞り(自分たちの強みを分析する)、その提供する機会の価値を信じることである。それと実際のエピソード(してはならないこと)を用いた人の配置の仕方に気を配らなければならないという主張を見て、保育の現場と通ずるところが大いにあるなと感じた次第です。

 

 

 

奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録」石川拓治(著)、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班(監修)

茂木健一郎さんがおすすめしていた本の一つ。無農薬無肥料、自然農法でリンゴを栽培することに成功した木村秋則さんのこれまでがわかります。世界で初めてと言われるほど、難しいことを成し遂げた方なのですね。

リンゴ農家になったのも、無農薬無肥料に挑戦したのも、ドングリのなる木に出会いひらめきを得たのも、ひょんな事から。ヤクザに殴られ歯を失ってしまったことも、初めてできたリンゴを大阪に飛ばしてみるもほとんど売れなかったことも、笑いに変えられる強さと、リンゴを守るためだからできた行動力と、苦しかっただろう日々を家族で粘れた忍耐力に、ため息が出ます。

リンゴやリンゴの木をどうこうしよう、ではなく、土壌もそこに棲む生き物も含めての環境なんだという気付きは暮らしのさまざまな場面でも応用できる視点だと思います。そもそもこの地でリンゴが育つということ自体が、自然でない状態なのではないか?の悟りも、リンゴに賭けている人であればあるほど、たどり着くのが難しいのではないかなぁ。人間が害虫と呼ぶ虫の顔を虫眼鏡で覗いたらかわいい顔をしていた、益虫のほうがよほど怖い顔をしていた、というエピソードも優しく柔らかな発見に満ちていて、とても素晴らしいと思いました。農薬や肥料を開発するのも人間の科学、どちらも使わず栽培できる方法を見出すのも人間の科学。知性が人の暮らしや環境に及ぼす影響というのはひと通りではなく、その人の思想や信念により広がり方がこうも変わるのか、と考えさせられる記録でした。

木村秋則さんは現在自然農法の指導にもあたっているそうですが、「自然農法で安定して収穫できるようになったら、できるだけ(慣行農法くらいに)価格を下げたい」とお話しているところに、本気を感じます。