つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(211121)

おはようございます☀

 

先週の日曜日は無事七五三を実施!天気も長男のご機嫌もよく、いい一日となりました。

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三男を気遣う長男、自由闊歩する次男、対照的です。笑

 

今週は4冊読みました。

「保育の自由」近藤幹生(著)

2018年の書物ですが、保育の課題、置かれた環境がありありと書かれています。

乳児の泣き、笑い、表情や想いを尊重することが大事だと「国連子どもの権利委員会」でも言及されているけれど、実際にそれが実現可能かというと、人員配置、環境設定的にどうなのだろうという話。「保育の質」向上に必要なことは①保育環境の諸条件の質向上②関係性の質向上③保育のプロセスの質向上であるということ。保育室の面積基準の現状(国基準・都基準・専門家推奨)を見ても、理想と現実の乖離を感じざるをえません。こういった枠組みの不十分さだけを見ると辛くなるのだけど、だからこそ保育の自由・工夫・自主性が尊重される状態でないと、良い方向への変化は望めないというメッセージは大変同意です。

 

 

 

「叱りゼロで「自分からやる子」に育てる本」奥田健次(著)

叱りゼロで、適切に褒めて子育てをしよう。子どもも親もハッピーですよ、という本。お悩みに答える形で、ケーススタディがたくさんあるので読みやすい、わかりやすいと思います。そもそも「こうしてほしくない」「こうなったほしい」という何かしらの理由があって私たちは子どもを叱ったり、褒めたりするわけですが、ほんとうの意味で自分はわが子にどうなってほしいのか、それはなぜか、を一度立ち止まって考えることが必要だと感じました。「「こんな子に育ってほしい」と具体的に言えますか?」のパートで考えたことですが、私は「挨拶ができて、時間や約束を守れる大人」くらいしか思いつかなかったです…(今後も考えていきますが)。こういったぶれない軸があれば、気まぐれに叱ることもなくなるような気がしますし、褒め方も上手になるような気がします。子どもに良い習慣を身に着けさせたいなら、叱ったり褒めたりすることも良い習慣として、大人が努力しないといけないなと考えさせられた一冊です。

 

 

 

「一兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」エリック・シュミット(著)、ジョナサン・ローゼンバーグ(著)、アラン・イーグル(著)、櫻井祐子(訳)

ジョブズの師匠であると同時にグーグル創業者たちをゼロから育てたコーチ。アマゾンのベゾスを救い、ツイッター、ユーチューブCEOらを鍛え、たった一人でシリコンバレー中の企業に空前の成功をもたらした、伝説のリーダー、ビル・キャンベル。

どう考えてもすごい人なので、何を考えどんなアプローチを大切にした人なんだろうと、読む前から興味津々。読み応えがあっていま再読中なのですが、特に学びになった箇所。

・第一原理で人を導く。どんな状況にも、誰もが納得できる不変の真理(第一原理=ファースト・プリンシプル)があるので、つねに第一原理に立ち返る。困難な決定に迫られたときには第一原理を全員に説明し、思い出させることがリーダーの役目である。

・楽しい人であれ、真っ正直であれ。小さなすき間を埋められる人に。ビジネスにも愛を持ちこむ。「率直さ+思いやり」の方程式の効果。親身になるべきか、厳しくなるべきかの本当の解は「親身になりつつ、厳しく挑戦を促すべき」だ。突き進む許可を与え、勇気の伝道師になる。

・良い会議を仕切るために資料は会議より先に共有する、ハイライトとローライトを含める(ローライトは事前資料には入れない)

・信頼関係が最も重要。約束を守り、誠意を尽くし、率直さを忘れないこと。信頼関係と安心感、守られているという感覚を築くリーダーでないと、実り多い人間関係を築くことは諸々難しい。何よりも先に信頼関係が必要。信頼関係とはつねに意見が合うということではなく、むしろ信頼している相手には異を唱えやすい。課題葛藤(決定に関する意見の不一致)が高まることは健全、関係葛藤(感情の行きちがい)は信頼関係に大いに左右される。いわゆる心理的安全性。

・「フリーフォーム」で話を聴く、相手に細心の注意を払う。

・チームファーストの集団を作るポイントも多々。問題ではなくチームに取り組む。当事者をチームに加える、ペアで仕事に当たるなど。

 

 

 

「コロナと潜水服」奥田英朗(著)

奥田英朗作品は罪の轍、伊良部シリーズ以来。

rmoryrim.hatenablog.com

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短編集になっていて、「コロナと潜水服」はエピソードの一つ。どれも日常で、不思議で、見えんけどおる世界で(ゲゲゲの鬼太郎水木しげるさんが言っていたこの世界観がすごく好きです)、クスッと笑えて心も温まる話の数々。休日リラックスタイムにぴったりでした!