つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(211114)

おはようございます☀

 

先週のイベントは無事実施することができました!

childcaresupport.jp

 

今週はイベント後のフォローで慌ただしかったですが、、今日は長男の七五三参りへ。もう5歳とは早いものです👀

 

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写真は先日夫と往復14キロの長旅サイクリングに出かけた長男の後ろ姿。たくましく大きくなってほしいです。

 

今週は5冊です。

「「できる人」はどこがちがうのか」斎藤孝(著)

できる人=上達できる人として、上達の秘訣を分析して述べている本。子どもたちには「上達の普遍的な論理」を伝えるべきだと説く。それは「まねる力」「段取り力」「コメント力」を鍛えながら、自分が得意な「上達のスタイル」を確立させていくこと。上達の根底を支えるのは「あこがれ」だということも。これは大人でも子どもでも言えることですが、憧れに値する人(真似したい存在)がいて、そこに向けて「素敵だなぁ」と思うだけでなく思考とアウトプットを働かせることができるか、そういう環境かどうかも重要だろう。保護者としても一個人としても、環境設定や上達に向かう人に対する言葉がけは気にしたいと改めて。

 

 

 

「仮面山荘殺人事件」東野圭吾(著)

後輩Yちゃんに教えてもらった本。旦那さまがミステリー好きなのだそう。私はミステリーに疎いので、とても嬉しい情報です。こちら読み進めていて最後の最後に「……⁉⁉⁉⁉⁉」ネタバレになってしまうのでレビューしませんが、面白いです。

 

 

 

「終末のフール」伊坂幸太郎(著)

こちらも後輩Yちゃんから。3年後にこの世の終わりを迎える状態での、日常を描いた短編集。伊坂幸太郎さん好きの心友Kちゃんや保育園友人のK家のおかげで、少し読んでます。「砂漠」「火星に住むつもりかい?」が特に好きです。

 

rmoryrim.hatenablog.com

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今回の舞台は「八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡すると予告された五年後の世界」。誰もが等しく余命三年となった世界で、人々は何を価値と見出し、どんな毎日を送ろうとして、何を残そうとするのか。欲しいものや希望というより、何を捨て、何を守るのかということ。自分だったらどうだろうか、絶望的な状況に置いても守りたいと思ったものが、本当に大切で必要なものなのだろうと思います。

伊坂幸太郎さんは現状を悲観しながら、それでも続く日常や人の心の動きを描くのが上手いなぁと思います。今回の作品も「火星に住むつもりかい?」も、超絶望的な状況でどう生きる?の問いを、なるべく日常的に、笑える形で、読めば止まらない面白さで書けるのが本当にすごい。考えさせられます。

 

 

 

「自分をコントロールする力 非認知スキルの心理学」森口佑介(著)

目標を達成するために、自分の欲求や考えをコントロールする能力「実行機能」の発達に何が有効か、どんなことを避けるべきかなど、さまざまな観点で述べています。

子どものみならず大人も絶えず「何かしらの誘惑と戦っている(実に一日4時間!)状態」であり、その中でアクセルとブレーキを使い分ける。虹を見たかったら、雨を我慢しなくちゃね、が実践できるかというお話です。

実行機能には2つ(感情と思考)あり、感情の実行機能とは何かしらの目標達成のためのアクセルとブレーキに、思考の実行機能とはくせや習慣をコントロールする、ハンドルのような役割を果たす。ダイエットのため、自分の心身のコンディションを考え体重◯キロを目標としようか、といくつかの選択肢から何かを選ぶ、目標を持ち続けるのが思考の実行機能で、そのために運動したり甘いものを我慢したりといった行動をするのが感情の実行機能といったところでしょうか。思考の実行機能はカーナビゲーションのように「前もって自分の動きを定めることができる」ことにも例えられますが、この能力は5,6歳でしっかりしたものになるという。感情の実行機能の中のブレーキ機能はストレスがかかると乏しくなってしまうとのこと(疲れているときに甘いものを暴食したくなるのも、おそらくこれだ。やっぱりストレスは大敵。)。

感情の実行機能について、とても面白いなと思ったのは子どものときからこの能力を獲得して、青年期に一度暴走期?を迎えるということ。感情の実行機能がアンバランスになりアクセルが効きすぎる、ブレーキが効きづらくなる状態を迎える。性ホルモンの影響というところが、なるほどーーという感じですね。思春期は脳科学的にも動物生理学的にも、正常な避けては通れない、ごく普通の時期である、ということ。アクセルが強い時期に、やりたいことをどんどんやってみる機会に恵まれるのが、人間の発達、その後の大人となった人生にとってもいいような気がしますので、わが子たちにはなるべくそんな経験を積ませてやりたいな、とも感じました。子どものときに実行機能が高められた子どもは、おとなになったときに経済的・社会的・健康的に非常に有利になるという研究結果も出ています。

子どもの実行機能を高めるために「支援的な子育て」「管理的な子育て」が挙げられていましたが、これはどちらも最近学んだコーチングとリンクするところが大いにありました。親や保育者の実行機能、よい環境を作ろうという気持ちが試される場だということ。愛着や温かい家庭的な雰囲気の重要性にも触れられています。

子どもの実行機能を鍛えるには、反復練習、振り返りがいいのだそうです。PDCAならぬPDDDDDCAって感じでしょうか。とにかくやってみる、の場数をどれほど踏めるかだと感じました。子どもがすることといえばまず「あそび」ですが、この「あそび」を「心の道具」だと表し見なそうとしていることも、本当に素晴らしい。あそびを通じて心を映し、育み、心身の発達や実行機能の訓練になったら、これ以上の財産はないと思います。大人になった人の実行機能は鍛えるというよりも、どういった状況下で実行機能の制御が効かなくなるかを分析せよ、とアドバイスがされています。こういう状況だとブレーキが効かなくなるから、その状況は避けよう、誘惑になるものは物理的に遠ざけよう、大人になってしまった私はそういったことに知恵を使ったほうがよさそうです。大人になると鍛えるのはなかなか難しいのだと思い知ると、ますます幼少期が貴重に思えてきますね。こういう考え方や研究結果が、もっともっと保育者教育者保護者に浸透するといいなと思いました。

 

 

 

トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術[超実践編]」浅田すぐる(著)

増え続けるタスク、自分の中で整理したい、誰かに共有しないといけない、誰かにプレゼンしないといけない…そういう時の整理法、ロジカルシンキングの術としてとてもよい本でした。「紙1枚と3色ボールペンで!」というのがいいですよね。私はTodoを整理しきれないことが多々なので、特にタスクを紙1枚に書き出して→いくつかの項目で分類分け(3色ボールペン)→優先順位付けのひと手間をかけるだけで、パフォーマンスが高められそうです。ここで挙げられていた重要なもの、緊急なもの、人に頼めるもの、という分類分けの工夫もいいなぁと思いました。目的に合わせて、いくつかのジャンル分けを繰り返して優先順位をつける、整理するというプロセスは意識したいと思いました。