つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(211107)

おはようございます☀

 

今日は終日イベントでございます❢

childcaresupport.jp

 

今日という日を大変楽しみに、気合いを入れて準備していたのですが、、、

こんなタイミングで昨夜暗所で躓き転倒→右目を強打して→ありえない程腫れ→起きたら目が開かなくなっていました(T_T)情けない、辛い、悲しい気持ちですが、イベントには眼帯をつけて臨みます。終わったら念のため受診予定。

 

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写真は長男の誕生日をお祝いしたときのもの。無事に5歳になりました🍰白崎裕子さんのチーズ風ケーキとくみんちゅさんのタルト生地のハイブリッドを作りました。この組み合わせ、簡単で失敗がなくて美味しくて、最高なのですよね。

 

 

今週は3冊です。

「失敗学のすすめ」畑村洋太郎(著)

先週読んだ西村佳哲さんのご著書で引用されていたので、気になって。

 

rmoryrim.hatenablog.com

 

著者の畑村洋太郎さんはエンジニア出身の大学教員で、機械系の学生に「失敗がいかに価値あるものか」「失敗こそ創造のために必要」といったことを「失敗学」として体系立てて伝えています。

実際に生産現場にいたからこそわかるといった話、論理的思考(ロジカル)というのは無秩序なストーリーや失敗があった上で、総括されるとロジカルになるという話なんだ、といった記載は大変興味深いです。

 

・いまの時代に必要なのは創造力。こなす、真似るだけでなく着想できるかどうか。自分で課題を設定できる力が必要になってくるが、それと同時にその課題に向かう際に突き当たる失敗をできるかどうか、失敗と上手に付き合う方法を見つけることも、同じくらい必要。「こうすればうまくいく」陽の世界の知識伝達だけでなく「こうやるとまずくなる」という陰の世界の知識伝達が重宝するし、本質だったりする。

・失敗情報は語られるうちに、風化してしまう、隠れたがる、単純化したがる、変わりたがる、神話化しやすい、ローカル化しやすい性質があることを知る。失敗情報を昇華させるためには「失敗を起こした本人が自ら口を開くこと」も重要(この観点はまったくなかった、目からウロコです)。客観的に語られる情報はあまり意味がなく、なるべく主観に沿った情報で、知識化されるように導かないと伝わらない。

・まずは行動。空母大鳳についての、山本善之先生の言葉が深い。「勝負ごとは痛い目にあわないと身につかないという。ノウハウの多くは失敗から生まれる。他者の失敗であっても同じである。しかし、他者の失敗から学ぶには、学ぼうとする目的意識が強く、高い科学技術の基礎能力がなければ不可能である。」

・自分が行っていることだけでなく、全体の流れを把握しているかどうか。7年連続日本一に輝いた、神戸製鋼ラグビー部がいい例。「本物のリーダー」と「偽物のリーダー」の違いも似ていて、つねに危険を想定した観察を行っているかいなか。「偽ベテラン」と「本物のベテラン」についての考察も面白いです。経験だけはしてなにひとつ智識化できていない人、体験をベースにしながらも知識を貪欲に吸収している人。経験を知識に落とし込めない、分析できないとただただ年を重ねて偽ベテランになるのだろうなぁ。そしてベテランになればなるほど、それを指摘してくれる人もいない。虚しくて不幸なことです。

・思いつきノートを作ろう。何も気にせず、思いついたアイデアを積極的に残すことから。

・「まさかこんなことが起こるとは思わなかった」はウソ。正しくは「あり得ることは知っていたが、全く考えていなかった」。考えている風で考えていないこと、考え体内人、存在するよなぁと耳が痛い。

 

結びの一文がとても素晴らしい。

失敗は、一時的に私たちの心を苦しめますが、じつは発展のための大きな示唆をつねにあたえてくれます。そして、真の創造は、起こって当たり前の失敗からスタートするということを私たちは決して忘れないようにしたいものです。

 

 

 

「64(ロクヨン)」(上) 横山秀夫(著)

「64(ロクヨン)」(下) 横山秀夫(著)

先日よもぎ風呂を差し入れしてくれたYちゃんに教えてもらいました!

横山秀夫さんの本、読んだことないと思っていましたが「出口のない海」を読んでいました。これはいろいろ考えてしまう、悲しい気持ちを通り越して放心した記憶の書です。

 

rmoryrim.hatenablog.com

 

14年前の事件を解きながら、今目の前で起きる事件とも繋がっていく。すごく面白かったです。特に下巻は面白さや展開スピードが増し、加速して一気に読みました。映画化もされているのですね、気になるところです。