つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(210926)

おはようございます☀

 

昨日は栗拾い@土気へ🌰

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栗林独占!栗を拾って柿をむしって食べ、子どもたち大はしゃぎでした。大人はいまの農業のリアルについて井戸端会議。初めての栗拾い、大変贅沢で充実した時間でした。

 

さて、今週は3冊です。

「砂の王国(上)」萩原浩(著)

Kちゃんに教えてもらい、辞書並みに分厚い上巻(文庫本を借りたらよかった)。萩原浩さんの本は以前にも読んだことがありました。

 

rmoryrim.hatenablog.com

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ホームレスに落ちぶれた主人公の、一発逆転の話?!荻原浩さんの本はどんなテーマでも軽い語り口で、情景や心境を豊かに表せる、読み手が疲れないまま、気付いたら引き込まれている感じが特徴かと思っています。下巻を読み始めたところ、引き続き楽しみます。

 

 

 

「苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」」森岡毅(著)

就職活動を控えた娘さんのために書き溜めた特製虎の巻を、編集して書籍にしたもの。資本主義社会の中で、自分のキャリアのために、社会のために「できること(すべきこと)」を鋭く優しく、ご自身の奮闘経験を混じえて説く内容。

どんな時でも、自分のことを選ぶのは自分自身。憂いている時間があったら、一歩踏み出さないか(日本、このままではやばいのでは)?というメッセージが一貫して伝わります。

第4章「自分をマーケティングせよ!」では「My Brandを設計しよう」と説いています。これができたら面接でもプレゼンでも緊張しなくなる、望ましいキャリアプラン達成のために日常から「なりたい自分を意識し、その一面を積極的に魅せていく」ということ。「自分の人生を経営だと思って、何気ない日常から過ごすと絶対に変わる」と、いつか話してくれた親しい友人の話とリンクします。

第5章「苦しかったときの話をしようか」は、著者森岡さんがPG時代の辛かったときのお話からの気付き。心身ボロボロでギリギリだった時のことも回想されており、電話には今でも警戒する、海外赴任で孤軍奮闘(いじめも)など、壮絶なエピソードにちょっと心が痛みました。自分のペースを守ること、結果を出すこと(でないと誰も、何も守れない)、適応(環境に合わせて自分を変える、自分に合わせて環境を変える)しながらキャパを広げていくこと。何をするにも「Congruency(信念と行動の一致)」が存在して初めて、自分自身を保ち、プロとして言動をコントロールし、結果を出していけるのだなと気付きました。結果を出すためには、環境設定もとても大切な要素です。

第6章「自分の“弱さ”とどう向き合うのか?」もいいです。強みを伸ばし、凸凹で高め合える仲間を見つけよう。不安であることは挑戦している証拠。不安であればあるほど、勇敢であり、知性が真摯に機能していること。勇敢に知性を持ってチャレンジしているときこそ、不安の影が大きくなるという構図を理解しよう。戦略あるキャリアを築こう、失敗してもなんとでもなる、一番の失敗は失敗しない人生なのでは?とも言っています。まさにキャリアに悩んでいたところですので、とっても痛烈に響きました。

就職活動中の方はもちろん、戦略あるキャリアを目指したい人、やりたいことはぼんやりあるがそこからどう進めたらいいのか迷っている人に、おすすめしたいです。

 

 

 

「今までにない職業をつくる」甲野善紀(著)

Iさんにおすすめいただいたもの。武術研究者という職業を確立された第一人者による、身体の使い方、教育について、キャリアについての論です。武術のところは、素人には想像力が足りず文面から専門的なところが理解しきれているか、非常に怪しいですが。

武術でも、社会問題になっていることも、言わんとするのは「疑ってみよ」ということ。常識の裏や隙間に新しい発見・発明は隠れているので、なんとなく抱く違和感や疑問を考える意欲に繋げ、見栄など気にせずやってみよ。ということだと理解しました。思い込みが進展を妨げていること、結構あるのではないでしょうか(缶詰の例、わかりやすかったです)?我慢は反動がくるので注意(甲野さんは無理なく菜食、砂糖なしの食生活を徹底されています)。何かを見つけたいときにはまず、出会うことから。気付くとなぜかそこにいた、常連になった後に意味がついてくることも。何かしたい、自分に合うものを見つけたいときは何もしない、あるいは、何をするか徹底して考える。矛盾や違和感から出発してもよくて、考えて突き抜けたら、何をしたらいいかわかってくるのでは。