つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(201213)

おはようございます!

 

一昨日から早朝ランニングを始めました(今日は休息日)。 久しぶりのランなのでゆっくりめで20分ほど。 走る前の白湯とストレッチで身体を温めます。 

ラン後はぽかぽかで汗だく、いたるところが筋肉痛、気分もリフレッシュできて良い! 肉厚になってしまっている下半身がスッキリすると良いな、、、休息日を挟みながら続けてみます。

 

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長男が描いてくれた「ママが気をつけをしているところ」。 母頑張ります!

 

今週は5冊。

「ある広告人の告白[新版]」デイヴィッド・オグルヴィ(著)、山内あゆ子(訳)

「影響力の武器[第三版]なぜ人は動かされるのか」ロバート・B・チャルディーニ(著)、社会行動研究会(訳)

仕事の姿勢、進め方のインプットとして。

「ある広告人の告白」は、クライアント獲得や関係性構築のためのアドバイスにあたる3章分を重点的に読了。

「影響力の武器」は辞書ほどの厚さ。返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、希少性といった要因に流されてしまう人間の本能的心理のルールについて、多数の実例とともに述べられています。

文明や科学がどれほど発展しても、人間も動物の一つであって理性で突っぱねられない本能の姿があるのだと実感させられます。それが良くも悪くもあらゆる場面で使われて、社会ができているのだなぁとも。それらを知ったうえで、人間関係や仕事の進め方をより良くすることは大いに可能です。内容が深いので何度も読めそう。また各要因について載っている防衛法は、意図しない選択をしない、悪用する人を正しく判断するための行動指針として役立ちます。現代はとにかく情報過多、情報を知識として認知する暇もなく選択を迫られることばかりなので、より「溺れず流されずに決断する」が難しくなっている時代。下地の知識として読んでおいて損はないでしょう。

 

 

「イシューから始めよ 知的生産の「シンプルな本質」」安宅和人(著)

私にはちょっと難しい内容でしたが…仕事を作業とせず、本質を見極め効率的に良いパフォーマンスを出したい人向け。 見切り発車で仕事が作業化してしまう私には耳が痛いテーマですが、ストーリーをある程度しっかりと吟味策定してから、中長期での青写真を見ながら走るべきだと改めて。

 

 

「シーソーモンスター」伊坂幸太郎(著)

Kちゃんに教えてもらい、かなり待ってようやく到着しました!「シーソーモンスター」も「スピンモンスター」も面白い!あまり書くとネタばれになってしまいそうなので控えます。「マリアビートル」に似てるかな、ハラハラを楽しむ感じです。伊坂さんの作品、世界観が好きな方は是非。

 

 

「シズコさん」佐野洋子(著)

上野千鶴子さんが先週読んだ本のなかで紹介していて、気になったので。

rmoryrim.hatenablog.com

 

佐野洋子さんの本は昨年の夏に一度読んでる、そしてこの頃もランニング再開!とある…。笑

rmoryrim.hatenablog.com

 

幼い頃からずっと「母に愛されていない」と感じてきた佐野さんが、痴呆症で老人ホームに入った母を看ながら幼少期からの母子を振り返る、ドロドロした想いを吐き出した本、といったところでしょうか。愛憎が詰まっていますが、そもそも愛憎を教えてくれる存在は親だけなのかも、とも思った私です。佐野さんは吐き出すことで楽になれたのだろうか。母と娘の関係は母が死んでも、自分が生きている限り続くような気がします。

 愛されなかったこと、憎くて憎くてたまらなかったこと、それももしかしたら分かりづらい愛の形だったのかも、とか、

自己を否定しても慰めても一向に消えない母の影、母の呪縛はどこまでも続くんだな、とか、

佐野さんが過ごした物理的に貧しかった日本、今とは全く違う姿だけれども幸福度でいったら断然今が良いとも言えなさそうだとか、

心を読んだり入れ替えることは、とてもとても難しい。そんなことを考えさせられる一冊でした。