つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(200816)

こんにちは、相変わらず暑いですね。

昨日作ってみた和風パフェ。ただの寄せ集めと言ったほうが適切かもしれませんが…美味しかったし子どもたちも喜んでくれたので良し。

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豆乳葛プリン、豆腐バナナアイス、白玉団子(長男と作った)、あずき、落花生おこし(千葉土産でもらったもの)が乗ってます。

 

 

今週は4冊。

 

「金魚姫」荻原浩(著)

「そんなことあるか?」というなかなかのファンタジー感満載ストーリーだが、主人公の現実はリアルに厳しい現代社会、「あるある」が詰まっている。軽く仕上げる文章のノリは読みやすい。軽いのに登場人物の描写には丁寧さが感じられるし、時折飛ぶ過去の場面の作り込みも秀逸。このギャップがなかなか面白く、夏にぴったりの作品だと思った。

見えないものを見る、全ては繋がっている、はある、と強く思っている私としては納得感がとてもありのめり込みやすい作品でした。

 

 

「自助論」S.スマイルズ(著)、竹内均(訳)

世界的名著といわれるビジネス書。所蔵数が少ないのかちょっと待ちました。福沢諭吉の「学問のすすめ」やカーネギーの「人を動かす」同様、基礎的だけど大事なエッセンスが詰まっている一冊ですね。働き方生き方を考えたくなったら読む本、一読の価値はあります。

国民の姿がそのまま政治の姿だということ、愚直に努めること、組織を健全にしたいならまずは家庭を、というところが特に印象に残りました。

 

 

「ファミレス」重松清(著)

重松清作品は大学時代バイト先の後輩が貸してくれて以来、結構読んでます。でもここ数年読んでなくてかなり久しぶりに読んだなと。何気ない日常から伝えるメッセージはまあまあ強めなんだけど、さりげなさと優しさもある作風が好きです。

今回の主人公は奥さんや家族との付き合い方、家族の在り方に悩むアラフィフの男性3人組。家族の一員であり、家庭での役割もあるけど、大前提私は私という個人。その私個人にもずっと変わらない面と時を経て変わっていく面がある。その中でどう生きていきたいか?どう生きられるのか?は考えますよね。20歳で大人になって80歳までの人生、とざっくり考えたら50歳はちょうど折り返し地点、そんなタイミングで登場人物は悩みます、というお話。

変わらない面、自分だけの「核」を知ること。これは必要だと思わせてくれる一冊でした。

 

 

フィンランドの教育はなぜ世界一なのか」岩竹美加子(著)

 以前オランダの教育本を読んでいたとき、ちょうど義母はフィンランドの教育本を読んでいて。なかなか面白いのよ~と話を聞き、気になっていました!フィンランドの教育本ってめちゃくちゃ出ているんですね、キーワード検索してヒット数にびっくり。

rmoryrim.hatenablog.com

 

入学式も運動会もテストも制服も部活も偏差値もない。学費も基本的には大学まで無償。人生観を教えるカリキュラムが豊富、義務と権利は常にセットで考えさせる、時間割は自分で必要なものを選んで決める。

すべての子どもたちに等しい出発点を与える、という根底にある方針も実際に稼働している制度も素晴らしいが、一度働いてからまだ大学に戻ることも可能、という寛容な社会も良い。大学での学びが専門的になってきた頃就活で、授業や研究室に行けないなんてこともない。働くために学ぶ、働きたいときに働く、学びたいから学ぶ。働くことと学ぶことは密に関連して良いはずだし、学びは大学生で終わり、なんてことでもない。それを体現していることが学力も幸福度もトップクラスを維持している秘訣なのかなと。