つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(200802)

今週は4冊読みました!

 

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友人Tさんからの夏らしい贈り物は今日のおやつに。

 

「こんなことでよかったの!?96のメイクテクニック 美しくなる判断がどんな時でもできる」長井かおり(著)

 

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 この時読んだものの続編、おさらい+読者から寄せられた質問疑問にも反応する形でさらなるテクニックを披露しているものです。

 

 

「Fukushima50」周木律(著)

「死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発」を基にした映画「Fukushima50」がよかったので本も買った!とKちゃんが教えてくれたので。「死の淵を見た男」もKちゃんがおすすめしてくれたけど、もう10ヶ月も前の話か。時が過ぎるのは速い、、、。

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 現場の人々が自分より家族より何より未曾有の事態に対峙し力を尽くしてくれたからこそ今の日本、生活があると思うと感謝しきれない。目の前のできることに対して愚直に努力する姿勢があったからこその結果、その人間性が素晴らしいとも思いました。最悪の事態を防ぎきれなかったとしたら、は想像するだけで恐ろしい。

そして原発が必要なのか、はやはり考えます。何度考えても不要だと思うし、さっぱり手放しても暮らしていける方法を模索していかないと。命も故郷も住まいも自然環境も人々の日常も否応なしに奪っていく、こんなこと二度とあっちゃいけない。

いま全国各地で日常的に起こるようになってしまった大災害とか、コロナとか、世界的なバッタ被害だとか見ていると、自然をコントロールして生きる、そういった思想やそれを基に膨らましてきた産業に限界があるように思います。消費して生きることしかできない私たちが自然に生きる、は無理な話ではあるけど、少しでも自然に近づく(負荷を減らす)生活の仕方は考えないといけない、と改めて考えさせられました。

 

 

ハンニバル(下)」トマス・ハリス(著)、高見浩(訳)

強烈なストーリーでしたが、引き込まれるように一気に読了。最後の結末には驚きました。人は足りないものに惹かれるし、欲しくなるし、それは時に善悪のジャッジの範疇を超えてしまうことがあるのだと、また人間の性を一つ見た気がします。失敗をバネにだとか、ハングリー精神だとか、克服したいコンプレックスとか悲惨な過去とか猛烈な怒りとか、渇望することは人が力を発揮するエンジンになる、それはそうだけどその方向性については絶対善でも絶対悪でもない、言い換えると善し悪しだと感じました。

 

 

「内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊」城繁幸(著)

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 先週読んだ「大学改革の病」で紹介されていたもの。

タイトル通り、成果主義を推し進めたら富士通が崩壊したという内情を、その当時富士通で人事の仕事をしていた著者が綴っています。内部で起こっていたこともなかなか衝撃的ですし、何故こうなったのか、日本の企業はどういうスタイルだったら良かったのか、応用すべきだったのかという著者の分析も鋭く非常に示唆に富む一冊でした。

一読して改めて、成果を出すために外しちゃいけないと私が感じたポイントは

①失敗してもなんとかなる、セイフティネットがある

 甘ったれるな!と言われても、やはり支えは絶対必要だと私は思います。

②上らない、維持する、下るという選択肢がある

 富士通の人事システムには降格がなかったという。それは何が何でも上るしかないということを意味するし、ほどほどでも落ちることがない、ということも意味する。個人戦で常に孤独で、ただただ上れ!と今まで歩いてきた道は燃やされて、上にいる人はふんぞり返って高みの見物をしている。そんなところで穏やかにいられる人、いないでしょ?と思います。

③未来に希望を見いだせること

 なんのために成果を出すか、頑張るか、それがないとそもそも難しい。闇雲に頑張れは無理。高い評価を得ても社内に希望を見いだせず去っていった人が結構いたというのも納得。