つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(200525)

おはようございます。

 

5月ももう最終週ですか、、、長かったような短かったような。

夏日もあればフリースを羽織りたい日もあり初夏を生きてる!っていう感じではないですが来週からは6月です。

 

先週は検察庁改正法案って危なくない?という所感を書きました。

 

rmoryrim.hatenablog.com

 

多くの人の意思が反映され、これが流れたことは素晴らしいと思いました。政治家たちのやり取りを見てやっぱダメなのかな…ダメじゃなかった!というガッツポーズをしたくなる経験は私自身初めてだったように思います。

やはり意見するって重要ですね。無力でも無駄でもないということが改めてわかりました。

ただ関心事が賭けマージャンとか退職金とかの話に流れかけるのは少し心配です。今回の問題は何故起こったのか、元凶はどこなのか、本質を突っ込んでいかない限り「ああ、そんなこともあったね」と、多くの人の強い意思や苦労の跡も、ゴシップを思い出す感じになってしまいます。

 
 
そして最近は、テレビ番組に出演していた若い女性が自死をした件が大きく取り上げられています。これから楽しいこともたくさんあっただろうに自死を選ぶ、よほど苦しかったんだなと思うと胸が痛みます。そして我が子に先を逝かれるお母さまの気持ちを想像するとやるせません。
芸能界のことはよくわかりませんが、あの番組は台本ありき、リアルだといいつつ結局やらせでしょと思って観ていたことがあります。
今回の件、メディアが元凶として、そしてそれに踊らされSNS上で誹謗中傷に走った一般人のモラルが問われています。今回は有名人案件で大きな騒ぎになっているけれど、ごく普通の中高生がいじめなどで自死を選ぶときの構造と何ら変わらないと私は思います。メディアリテラシーのない人たちがそれを自覚せず、モラルを忘れ他者を傷付けている自覚もないまま好き勝手暴走した結果だと。
国会でも話題に上がりそうですが、どこを規制したらこんなことが起こらなくなるのでしょう?制作会社を指導?ACの広告をバンバン流す?SNSの監視強化?道徳の授業?どれも効果的とも根本解決とも思えません。
世の中至るところが狂っているので、私自身ができることはこういう話を家庭内で議論するしかないのかなと思います。自分と自分の家族は加害者にも被害者にも絶対ならない、それくらいしか防御策が見つかりません。
 
 
前置きというか独り言が長くなりましたが、今週は4冊読みました。
中村天風 心を創る言葉のチカラ」清水榮一(著)
「心を空にする 中村天風「心身統一法」の真髄」沢井敦弘(編著)
中村天風流はだいぶインプットしました!人間は本来幸せになるようできている、積極的に生きる、魂を磨くことこそが人間の使命だということ。
 
「老いは生のさなかにあり」津本陽(著)
大器晩成型の偉人エピソード集。私にはちょっと難しかったというか関心があまり持てず、さらさらっと読みました。
 
「奪われる日本の森 外資が水資源を狙っている」平野秀樹(著)安田喜憲(著)
資源が乏しいと言われる我が国で、水資源は他国にとっても魅力に映る資源であること。山(水資源込み)の買い漁りを危惧するだけでなく、なぜ危惧する事態が可能になるのか、隙のある現状の法制度、行き届かない管理の実態を詳しく述べています。8年前に書かれた本ですが、今はどうなっているんでしょう。
外資に買われる危機を警告した平野先生の第一章に続き、安田先生が担当された第2章は「ニッポンの漂流を回避する」。日本という小さな島国がここまで平和的に美しく残ってこれた理由を探っています。要約すると稲作と漁業、また日本人独自の自然観(自然を敬い共生する)がキーだと。小麦食でもなく、家畜も食わず、魚からタンパク質を摂り、自然破壊とは遠いエコの考え方、ライフスタイルが生まれつき備わっている人種だということです。予想外だったけど、玄米野菜魚介食の私には非常に楽しく興味深い展開でした。こういう民族にグローバル化は馴染みづらいのかもしれません。