つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(200405)

おはようございます。

 

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写真は再読中のわがや電力とティラノサウルス。「今年取り組みたいことは自給自足とオフグリッド!」というTさんの言葉に思い出しました。一年ほど前に読んで「うちもできることないかな」と考えたかったんだ!と。再読したらTさんにお貸ししよう。

 

rmoryrim.hatenablog.com

 

そして長男とは折り紙で何かと作るのがブーム。リクエストに応えて結構可愛かった、ティラノサウルスです。

 

今週は4冊でした。

下山事件 最後の証言 完全版」柴田哲孝(著)

大河の一滴五木寛之(著)

白洲正子の生き方」馬場啓一(著)

保育園のお父さん友達のSさんから届いた第二弾の借り物。また未知の領域、そして示唆に富むチョイス。

下山事件のしの字も知らなかったので、「下山事件 最後の証言 完全版」は起きたことを知ることだけでもう衝撃でした。闇は深く真実は各々の墓場まで、誰も暴けない、といったところでしょう。

これは「大河の一滴」も読んだ上で感じたところですが人望や能力を得れば得るほど敵や恨みも同じだけ得てしまう、絶望や孤独を知っているから希望や優しさを持つことができる、死に直面したことがあるから命を粗末にせず生きていける、心と身体は繋がっている…私たちは良い面、表層的なこと、美しいことの中だけで生きているわけではない、それでは生きていけない、という人間の性を目の当たりにした気がします。大河の一滴は購入しました、何度も読みたい一冊。

そして白洲正子さん、夫の白洲次郎氏は「下山事件 最後の証言 完全版」にも登場します。とても日本的で強く美しく魅力的な女性だと感じました。結婚しても子どもを持っても、自分の世界観の中で死ぬまでしたいことをする…憧れます!能や骨董、茶道生け花着物を愛していたという白洲正子さん、エピソードや言葉の節々にそれらから影響を受けたであろう価値観が感じられ、見えないものを見る、信じる姿勢、自然の中で生かされていると考える自然観、そこにあるものを大切にする心の持ち方、日本文化は宝だなとも感じました。

 

星の王子さまサンテグジュペリ(著)池澤夏樹(新訳)

大人になって読むとまた違う、と知人Kさんが話していたのが気になりブックオフで買購入。うーーん、たしかに深い。深すぎて著者の狙うところまでは理解できていないと思うが、真理を突いているというか、考えさせられることが多分にあります。

「飼い慣らしてきたものには、いつだって、きみには責任がある。人間たちはこういう真理を忘れている。」

特に頭から離れなかったところ。私たちは生み出したものに最後まで責任を持たなければならないし、責任を持てないなら本来は持つべきじゃない。

自動車だって最終的には鉄のゴミになり、地球にとっては負担になる。地球の資源を消費することでしか生きていけない私たち人間が責任を持って後始末してるのか?と聞かれると全然できていない、けど、もはや自動車なしの社会は考えられないだろう。

私たちはこういった矛盾の中で、地球環境を汚しながら生きていることを認めなければならないけれど、矛盾せず頑張れること、避けること、やめること、考え直せることもある。それは諦めてはいけないと思う。

身近なところだと子育ては頑張らないといけないと思ったし、すぐ思いつくところだと原発とか5Gとか肉食社会ってどうなのか、と感じた次第。