つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(200309)

おはようございます。

 

わが家は毎週月曜早朝、生協に食料品日用品を届けてもらっています。

ストックが2箱になったので先週注文完了していたティッシュボックス、いつの間にか抽選扱いになり、嫌な予感は的中し今朝届いた明細には「注文数が予測を大きく上回るため中止」とのことで届かず。

報道を見てる分には「なんだかなーよくよく自分の頭で考えようよ」くらいの感想でしたけど、こうしてわが身に降りかかると感情を込めて「バカヤロウ!!!怒」ですね。

 

あともう一つ怒りを通り越して悲しかった出来事が。

このブログをお読みいただいている方は私がいかに図書館に依存しているかご存じかと思いますが、このコロナ騒ぎで図書館窓口まで閉鎖してしまいました。残念すぎる。

ただこちらは本を買う派の、保育園のお母さん友達(複数)がいろいろ貸してくれることになり救われました。

 

ということで、今週は3冊です。

「きみは赤ちゃん」川上未映子(著)

インバスケット、パパは脳研究者をすすめてくれたYちゃん推薦書。どこまでも女性目線で、妊娠出産育児が語られています。特に妊娠中~赤ちゃん育児奮闘中のお母さんが読むと、頷けることや気持ちがすっきりすることがたくさんあるのではないかと思います。これは面白かったです。

特になるほどと思い考えさせられたことは、母親は赤ちゃんを身ごもる(自分の身体の一部にある)期間があること、それが父親とは絶対的に異なる、そこはもうどう頑張っても越えられない違い。だからわが子が粗相をするとわが事のように申し訳なく思ったり後ろめたくもなるし、大きくなってもどこかで子どもは自分の一部である、という錯覚から抜け出せずに、「わが子にはこうなってほしい」とか「この子のためにこんな親でいなくちゃ」とか強く望んでしまう…ということ。生まれたときから子どもには子どもの人生が、私には引き続き私の人生があって、もちろん夫にも夫の人生がある。子どもの自立のために手はかけるけれど、私たちは運命共同体ではなくて独立した人と人であるんだよ、という示唆はとてもよい気付きになりました。

 

騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編」村上春樹(著)

騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編」村上春樹(著)

保育園が一緒のYさんが貸してくれました、半年ぶり、1Q84ぶりの村上春樹作品。現実と非現実の塩梅が良い感じで、ムラカミ作品読了後のもやもやも、はてなが飛び交いすぎて混乱ではないし、後味も悪くない。この世界を作り込める著者、やはりすごいなぁと思います。すっぽりムラカミワールドに入り楽しませてもらいました。

免色さんのセリフから自分というものの存在意義ってなんだろうなとか、主人公がちょっとワープする場面から時間という概念とは、は考えさせられました。

著者の頭の中は理解できないけど時間を味方にする、思考を止めず俯瞰する、も伝えたかったことなのかなぁと意識してしまいます。