つれづれ味わい日記

都内で働く3男児母の備忘録。暇さえあれば本読んでます。

今週の読書記録(191006)

こんばんは。今週は映画2つと本を2冊。

映画「謀議」「グラン・トリノ」はKちゃんが貸してくれました。

「謀議」はナチスユダヤ人虐殺を決めた、会議の様子を再現したもの。心をなくしたエリート達の狂気と恐ろしさを見た気がします。実話であるということが今でも飲み込めない。そしてほぼ全員ろくな死に方をしていない、そりゃそうだよなと思ってしまう。

グラン・トリノ」は派手さはないけど、寡黙で孤独な男からにじみ出る、哀愁と深みとここぞというときの勇気がかっこ良かったですね。

 

 

「日本人はなぜ日本のことを知らないのか」竹田恒泰(著)

単純に日本のこと全然知らないわ、と気付き読んでみました。いつからある国なのか、建国のいきさつ、恥ずかしいことに何も知らない。そんな人でも読みやすいと思います。そして、いま生まれ育ち暮らしている日本、過去現在の日本人のことがより好きになる一冊かと思います。

 

「死の淵を見た男 吉田昌郎福島第一原発の五〇〇日」門田隆将(著)

出口が見えない、実体がつかめない、ただ巨大で恐怖が迫る迷路に放り込まれたとき、人は何を想い動くのか。覚悟を決めて限界の場所、死の淵で力を尽くし、信じるもののために行動し続けた方々の現実を知り、胸が痛くなりました。ここでこんなことを言うのはおかしいかもしれないけど、日本人の精神力の高さも感じました。

相手が何を想うか、状況はどう動くか、空気はどう変わるかを想いながら言動に移すことがいかに大事か。そういった意味ではイラ菅はどうしようもないな、というのが正直な印象。

露呈した問題、矢面に立つ人、いま目の前で起こったことを叩くことは誰でもできる。そのときまるで他人事のような顔をして、自分のことを棚に上げていることはなかろうか。わかりやすい誰かや問題を標的にしておもいきり叩くことで、安心してはいないだろうか。私たちも迷路作りに支持したり、疑わなかったり、無関心だったり、考えなかった関係者の一人ではなかったか。そこをまず自分の中で各々反省すべきだろう。そしてそこから、今できることやすべきこと、今後を考えるべきだと私は思う。