おはようございます。
「どちらかが彼女を殺した」東野圭吾(著)
「マリアビートル」伊坂幸太郎(著)
ここのところKちゃんのおすすめ書物を順番に読んでいるのですが、今週の二冊もとても面白くてあっという間に読みました。
「どちかが彼女を殺した」は、自殺に見せかけ死んだ女性を殺した犯人を警察勤務の兄と刑事が追う、元カレか親友かどちらかが犯人、という推理ものです。
ヒントを拾いながら読んだつもりですが、私は最後までどちらが犯人なのかわかりませんでした(解説している読者ブログを読み、芸が細かいな!と感心しきりでした)。
「マリアビートル」は東京-盛岡間の新幹線車内に殺し屋などアウトローな人たちが何人もいる、それぞれに危なげなミッションがあり狙い狙われ命の危機を感じながら、スリル満点の2時間半を過ごすという話。面白いけど「殺し屋」「いじめ」に抵抗ある人は受け入れるのが苦しいかも。私はちょっとそこが気になってしまい、物語を丸ごと楽しめなかった感があります。。。
王子が憎たらしいというか許せない!という感じなのですが、特に見逃せなかったのも王子の登場回で。人間の弱さを突っつき利用して人や状況を動かすとか、言葉で操るとか、善悪の判断を人がどうするか、なぜ人を殺してはいけないの?の鈴木から王子への回答とか、秀逸で読み入ってしまいました。